世界一過激なハイパーカー!?アストンマーティンヴァルキリーのスパイダーが85台限定で登場

Aston Martin

2021年8月12日~15日にアメリカ・カリフォルニア州モントレーのペブルビーチで開催されるコンクール・デレガンスにおいて、アストンマーティンが「世界でもっとも過激なハイパーカー」と謳うヴァルキリーのオープントップ・モデルが公開される。

アストンマーティンとエイドリアン・ニューウェイによって立ち上げられたヴァルキリー・プログラムの厳格なパフォーマンス目標とコア・エクスペリエンスを維持しながら、開発チームがラグジュアリー・オープントップ・モデルとは何かを追求する課題に取り組んだ結晶がついに披露されるのだ。



ヴァルキリーに搭載される1155psのハイブリッドV12パワートレインに変更はないが、スパイダーではカーボンファイバー構造に改良が加えられ、アクティブ・エアロダイナクス・システムとアクティブ・シャシー・システムのキャリブレーションが全面的に見直された。これはルーフを取り外した状態で走行したときでも、ヴァルキリー本来のパフォーマンスを発揮できるようにすることを目標としている。

取り外し可能な専用の軽量ルーフは、カーボンファイバー製センターパネルとポリカーボネート製ルーフウィンドウから構成される。センターパネルは、ルーフ後端のタブとウィンドスクリーン・サラウンドに固定される一方で、ルーフウィンドウはそれぞれの側で支えられている。ルーフを取り外す際は、ドアを開け、ルーフを持ち上げて収納する。新しくなったドアをサポートするために、カーボンファイバー構造に変更が加えられているのだ。これにより、ヴァルキリー・スパイダーのドアは、車両前方に向けて上部へ跳ね上がるフロントヒンジ・タイプへと変更された。



パフォーマンスの鍵となるのは、超軽量構造と強力なダウンフォースを発生するエアロダイナミクス・パッケージだ。ティアドロップ型のコクピットを含むアッパーボディとサイドパネルは、コクピットフロアの両側を走る巨大なベンチュリ・トンネルを包み込むように優雅な輪郭を形成する。これらのトンネルは、大量のエアをアンダーボディに取り込み、リア・ディフュフューザーへと送り出す役割を果たしている。それにより、美しいスタイリングを犠牲にする空力デバイスをボディ上部に一切追加することなく、きわめて高いレベルのダウンフォースを生み出すことに成功した(240km/hで1,400kg以上:トラック・モード時)。



ルーフを取り外した状態での最高速度は330km/h以上に達し(ルーフを装着した場合は350km/h以上)、アストンマーティン史上最速かつもっとも過激なオープントップ・モデルとなっている。LMP1マシンと同等のパフォーマンスを発揮するヴァルキリー・スパイダーは、公道走行可能なモデルとしては、通常では達成できないレベルのラップタイムを計測できるようにシミュレートされている。

コクピットに目を向けると、焦点は完全にドライバーに合わせられている。F1マシンからヒントを得たこのモデルは、低い着座位置よりも高い場所に設定されたペダル類を特長とし、6点式シートベルトにより乗員の安全を確保。センター・リアビューカメラ・システムは、フロントおよびリア・パーキングセンサーとともに、高速および低速走行時にドライバーをサポートし、インストルメントパネルのすぐ上にはカメラ用のディスプレイが設置されている。

アストンマーティン最高経営責任者(CEO)のトビアス・ムアースは、次のように述べている。「アストンマーティンヴァルキリーは、極めて高度なイノベーションとテクノロジーを組み合わせたモデルですが、何よりもエモーショナルなドライブ体験を追及することに焦点を当てています。ヴァルキリー・スパイダーは、その情熱と感性をさらなる高みへと引き上げ、真にセンセーショナルな走りを実現しています。このモデルには、レブリミットが11,000rpm以上に達する6.5リッターV12ユニットが搭載されています。ルーフを取り外した状態で、このエンジンが奏でるサウンドを聴ける日を、今から楽しみにしています」

レッドブル・レーシングのチーフ・テクニカル・オフィサー、エイドリアン・ニューウェイは、次のようにコメントした。「私たちは、アストンマーティンヴァルキリープロジェクトを立ち上げた当初から、従来のロードカーをはるかに超える厳格な目標を設定してきました。そして、オープントップ・ハイパーカー・カテゴリーに属するヴァルキリー・スパイダーにも、同じ設計思想を適用しました。このモデルは、一見するとヴァルキリーからルーフを取り外しただけに見えるかもしれませんが、ヴァルキリーと同じコンセプトを採用するためには大きな困難が伴いました。もっとも重視した点は、ルーフを外した状態でも空力性能を維持することでした。同様に、運転の楽しみを最大限に引き出しながらも、オープントップ・モデルにとって避けられない重量増加も最小限に留めています」

ヴァルキリー・スパイダーは全世界で85台が限定生産される(左ハンドルおよび右ハンドル仕様を設定)。予約の受け付けと割り当てはまもなく開始され、最初の納車は2022年下半期を予定しているとのことだ。

オクタン日本版編集部

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