もし4台まとめて購入できたら|黄金期のラゴンダでレーシングチームが作れる無二のチャンス!?

Bonhams

ブルックランズやル・マンで活躍した1920年代のラゴンダは、黄金時代の偉大なレーシングマシンのひとつである。そんなラゴンダのマシンが9月18日に開催されるボナムス・グッドウッド・リバイバル・セールに初めて出品される。


4台の1929年ラゴンダ2.0リッター・ローシャーシが、50年以上の時を経てサーキットに再び戻ってきた。

PK9201からPK9204までの連続したナンバーを持つこの4台は、もともとハートフォードシャーの愛好家のシンジケートが所有していた。1929年のレースシーズンにはトルワース・サリーのラゴンダのメインディーラーであるフォックス&ニコル社が管理しており、チームはデビュー戦であるブルックランズ・ダブルトゥエルブという過酷な耐久レースでクラス2位、3位、6位に入賞して注目を集めた。

その後、このカルテットは、同年のBARC6時間レースとツーリスト・トロフィーに参戦。PK9202が総合9位に入り、ラゴンダをチーム賞とMobiloilカップの獲得へと導いた。PK9203は、ティム・ローズ・リチャーズとブライアン・エリスがハンドルを握り、ル・マン24時間レースにも出場している。



1930年に引退した後、4台はそれぞれ別のオーナーに売却された。しかし1960年代後半から1970年代前半にかけて、故フォーショー大尉とその息子のリチャードがこの4台を手に入れ、再会を果たすこととなった。フォーショー大尉は、1930年代にラゴンダのスペシャリストとして名を馳せ、後にアストン・サービス・ドーセット社を設立した。







4台のツアラーは1990年代にレストアされた後はショールームで保管されており、ブルックランズのセンチュリー・ディスプレイなどのショー以外はほぼ門外不出となっている。現在は走行可能な状態に戻されており、それぞれ20万~30万ポンド(PK9203は30万~40万ポンド)の価値が付くだろうと推測されている。

ボナムス・モーターカーズ・UKの部門長であるティム・スコフィールドは次のように述べている。「生涯にわたるラゴンダの愛好家であったフォーショー大尉が特に誇りと喜びを感じていたこのコレクションを提供できることを嬉しく思います。これは、黄金期のレーシングチーム全体を手に入れるまたとない機会です。来年のリバイバルでは、この4台のうち少なくとも1台がサーキットに登場することを期待しています」

さらにグッドウッド・モーター・サーキットで開催される2019年以来のリバイバル・セールでは、ボナムスは1956年のジャガーDタイプ・スポーツレーシング・ツーシーター(落札予想価格90万~120万ポンド)と、ミッレミリア・レトロスペクティブも出品される。

Dタイプとペアになっているのは、そのスピリットを受け継いだモデルである1993年のジャガーXJ220で、ドン・ロー・レーシングが準備したものだ。Dタイプと同様、XJ220もル・マンに参戦し、1993年のGTクラスで優勝している。ロードレースでは、当時のプロダクションカーとしては最速の時速200マイルを記録したマシンだ。新車でドイツに納入されたこのモデルは、走行距離がわずか385マイルで、落札予想価格は40万~50万ポンドだ。 



ボナムス・グッドウッド・リバイバル・セールは、9月18日(土)にウェスト・サセックス・モーターサーキットの「オーバー ザ ロード」という伝統的な場所で開催される。

The Goodwood Revival Sale
https://www.bonhams.com/auctions/27000/

オクタン日本版編集部

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