オフロードミウラにローライダー300SL!? カスタムの幅は無限大!

Abimelec Arellano



Abimelec Arellano氏がレンダリングによって生み出した奇想天外なカスタムカーはこれだけではない。

こちらはもし300SLをローライダーに改造したらという作品だ。



ローライダーとは名前の通り車高を極端に低くするのが特徴的な文化で、1950年代にアメリカ西海岸でチカーノと呼ばれるメキシコ系移民が、安価で購入した1930~40年代のシボレーなどに新車に負けない豪華さを持たせようとして生み出したのが発祥のカスタムだ。

エアブラシを用いた美しいペイントを施していたり、数十本のスポークで構成されるワイヤーホイールと小径タイヤを履いていることも大きな特徴だ。また、ハイドロリクスシステムと呼ばれる油圧装置によって車を飛び跳ねさせたりすることが可能になっているのも印象的である。

この作品では、言わずもがな歴史的名車であるメルセデスベンツ300SLにローライダーカスタムが施されており、現実に存在したら異彩を放った車であることは間違いない。ローライダーは一般的にはアメ車に施されるカスタムであるが、ヨーロッパ車に施したことで新たな可能性が生まれたことも事実だ。



ミウラにしても300SLにしても実際にこのようなカスタムを施したら、賛否両論で物議を醸し出すことは間違いないだろう。しかしレンダリングであればどんな型破りなカスタムも自由な発想で楽しめるのだ。

Abimelec Arellano氏はこのように話している。

「このミウラのレンダリングは、最近流行しているラリーやサファリ用のポルシェ911のカスタムカーにインスパイアされたものです。ランボルギーニのミウラは車の世界では伝説的な存在ですが、これほどまでに改造されているものはありません。メルセデス・ベンツ300SLに関していうと、ローライダーシーンはミッドセンチュリーのアメ車が中心ですが、何をもってローライダーとするかのルールブックはありません。過去に発表したフェラーリF40やランボルギーニ・ミウラなど、非常に高価なローライダーをレンダリングしたシリーズに続くものです」

車のカスタム文化というのは時代とともに進化しており、非常に多岐にわたる。今後新たなカスタム文化を探る上でこのレンダリング技術は非常に役立つものであり、想像もつかないようなユニークな作品が生み出されるだろう。Abimelec Arellano氏の今後の作品から目が離せない。

オクタン日本版編集部

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