新旧ジュリアのいいとこ取り? ジュリアQVのV6を搭載したジュリアGT、その名もエミリアGT ヴェローチェ

EMILA AUTO

ここ数年、60年代のアルファロメオ・ジュリアGTをベースに、以前オクタンでも紹介したトテム・アウトモビリのクーペなど様々な感性で魅力的なレストモッドのプロジェクトが行われてきた。しかしこれほどまでに変貌を遂げたものはなかったのではないだろうか。



ドイツのチューニング会社エミリア・オートは、60年代のクラシッククーペにアルファロメオ ジュリア クアドリフォリオから移植した現代的なパワートレインを組み合わせた車、エミリア GT ヴェローチェを発表した。

VELA Performance Gmbhと共同で開発された、アルファロメオ ジュリア クアドリフォリオの2.9リッターツインターボV6エンジンに、純正の8段オートマチックトランスミッション、電子制御式リミテッドスリップディファレンシャル、19インチホイール&タイヤパッケージを搭載した、究極のモデルだ。主な仕様は、最高出力503bhp、最大トルク442lb ftと、標準のジュリアクアドリフォリオと同じだが、プロトタイプはまだ製作中であるため、パフォーマンスの詳細の数値はまだ公表されていない。しかし乾燥重量がわずか1,250kgであることから、かなり速いペースで走ることができるのは間違いないだろう。また、ブレンボのブレーキやKW製のサスペンションを採用することで、より一層の楽しさを追求している。



この新しいハードウェアを、ジウジアーロがデザインしたオリジナルのジュリア・スプリントのオリジナルボディに適合させるのは容易なことではない。そこでエミリア・オートは、パワートレインとドライブトレインがボルトで固定される特注のスペースフレームを取り付けるために、スチール製のボディに大規模な手術を施し、アンダーボディに手を入れることを計画している。このスペースフレームは、純正のバルクヘッド、エンジンクレードル、リアサブフレームに代わるもので、キャビン内の統合ロールケージの基礎にもなる。



ボディは、特注のパネルで覆われ、グラスハウスとルーフだけがオリジナルの形で残される。ドアやボンネットなどのパーツはカーボンファイバーで構成され、オリジナルの雰囲気を維持しつつ、表面処理や照明の要素をより現代的なものにアップデートするというバランスのとれたアプローチでデザインされている。



インテリアもアップデートされ、ダイヤルパックやギアシフトパドルなどのモダンな要素と、伝統的なダッシュボードや高めのセンタートンネルとのコントラストが楽しめる仕様となっている。カラー、トリム、フィニッシュはオーナー希望に応じてカスタマイズすることができ、最新のステレオやエアコンなどのモディコンも装備される。

1台あたりの価格は最低でも40万ユーロと言われている。最初のプロトタイプは来年の第2四半期に公道に出る予定で、カスタマーへの納車は2022年中が予定されている。



EMILIA GT
https://emilia-gt.com/eng/

オクタン日本版編集部

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