ほぼオリジナルを保ったポルシェ356 B。その価値はいかほどに?|キングコレクション

(C) 2021 Courtesy of RM Sotheby's

ポルシェ356の愛好家・コレクターとして知られるリチャード・Q・キング氏のキングコレクション。前回のスミルナグリーンの356 B カブリオレに続いて紹介するのは、1963年の356 B 1600 Super 90 クーペ by Karmannだ。



356 B Super 90は、ポルシェにおいて最速の市販車のひとつに数えられるが、圧倒的存在感を持つカレラの影に隠れてしまっている。1959年末にT5ボディにアップデートされて登場したこのモデルは、Super 1600に比べて15馬力アップしており、タイプ616/7プッシュロッドエンジンには、2.0リッターのカレラエンジンと同じ40ミリのソレックス製大型ツインチョークキャブレターが採用され、コニ製ショックも標準装備されていた。



工場出荷時のカーデックスによると、ライトアイボリーカラーにブラックのレザーシート、フロアマットを搭載したこの個体は、1963年4月17日に工場を出発し、フロリダ州ジャクソンビルのBrumos Motorsに納車された。最初のオーナーは、アラバマ州セルマ近郊のパイロット養成施設であるクレイグ空軍基地に配属されていたラルフ・W・テンプル氏とされている。その後の所有者は不明だが、数年後にオハイオ州のポルシェ愛好家であるリチャード・Q・キング氏の所有となった。



この356を売却するため査定を依頼されたプロの鑑定士は、外装には手を加えておらず、ほぼオリジナルの状態であると指摘し、この年代と走行距離(97335マイル)の車にありがちないくつかの塗装の傷みがあると述べた。バッテリーボックスには、このモデルによく見られるサビの修復が見られる。



エンジンルームは非常に綺麗で、オリジナルのインテリアはおおむね良好なコンディション。ダッシュボードには、カーデックスには記載されていないファクトリー仕様のBlaupunkt AM/FMラジオが搭載されている。また、ペイントされたスチール製のホイールにはクレスト型のハブキャップが装着されている。





この356 B Super 90は全体的に良好なコンディションで、週末のドライブを楽しむのにぴったりだ。推定落札価格は7万ドル(約769万円)~9万ドル(約988万円)となっている。

もっと写真を見たい方はこちらの画像ギャラリー【全13点】

RM Sotherby’s
https://rmsothebys.com/

Photography:  (C) 2021 Courtesy of RM Sotheby's

オクタン日本版編集部

RECOMMENDEDおすすめの記事