まるでタイムカプセル!ミントコンディションで発見されたポルシェ 914 2.0

RM Sotherby’s

ポルシェ 914は、フォルクスワーゲンと共同開発したスポーツカーであり、比較的安価なポルシェとして根強いファンも多い。“ワーゲン・ポルシェ”という愛称を持つこのモデルは、エンジンをミッドシップマウントした2シータースポーツカーだ。エクステリアのデザインでは、全長に対して極めて長めに設定されたホイールベース、短いオーバーハング、グラスファイバー強化プラスチック製の着脱式ルーフセンターパネル、そしてワイドなセーフティバーなどが特徴で、ポップアップヘッドライトも装備された。

Porsche 914/4, model year 1973, Porsche AG

この914のフォルクスワーゲン・タイプ4用の空冷エンジンを2リッター200hpまでチューンナップしたのが、今回の主役である914 2.0。ネパールオレンジのポルシェ914 2.0は、オリジナルオーナーが当時のガールフレンドへのプレゼントとして購入した後、わずか数カ月でガレージに保管され、走行距離は1200マイルにも満たない状態で発見された紛れもないバーンファインドだ。





最初の登録は1975年8月4日、ニューメキシコ州アルバカーキで行われた。1975年8月27日に999マイルでオイル交換をしたことが、添付のレシートに記録されている。1975年の終わりには、オドメーターの走行距離は1141マイルとなり、914はオーナーのガレージに停められ、2018年にようやく売りに出されるまで、何十年もそこで眠っていた。



付属のウィンドウステッカーによると、この車は工場出荷時にティンテッドガラス、間欠式ウィンドシールドワイパー、「アピアランスグループ」(レザーレットステアリングホイール、フォグランプ、デュアルトーンホーン、アームレスト付きセンターストレージボックス、ギアシフト用レザーレットブーツ、時計・油温計・電圧計付きセンターコンソール)などのオプションが装着されており、希望小売価格は7623.65ドルと表示されていた。





2018年12月に委託者に販売される前に、914は燃料タンクのフラッシングや燃料ラインの交換など、詳細な整備が行われ、また、安全な走行のためにオリジナルのタイヤも交換された。



ロードアイランド州ワーウィックにあるエリート・オート・リペア社の請求書によると、現オーナーは2020年9月に燃料ポンプを交換したほか、タコメーターの修理、ブレーキフルードの洗浄、ウィンドウォッシャーシステムの整備、オイル交換、タイヤのローテーションを行ったことが記されている。



この914は、カタログ掲載時のオドメーターの走行距離は1300マイルを超えており、委託者のプライベートコレクションにあった間は、ほとんど走行していなかった。長年にわたり乾燥した環境で保管されていたため、ビニール製フォリオ付きのオリジナルマニュアル、登録証のコピー、カスタムカーカバーなど、非常に優れた状態で保存されている。



じっくりと写真を見たい方はこちらの画像ギャラリー【全40点】

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https://rmsothebys.com/

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