レトロフューチャーなデザインのスーパースポーツカー、ELEGEND EL1が量産開始

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ドイツ、バイルングリースが生み出した鮮やかなオレンジ色、シャープな輪郭線、そして力強い表現力。ELEGENDが初めてEL1を新しいデザインで発表した。最初のシリーズの型式承認を得て、このユニークな車両のプロトタイプ開発がついに始まったのだ。

現代のコーチビルディングのスタイルで、ELEGENDはラリーのアイコンを再解釈している。全長4.15メートルのEL1は、アウディ・スポーツ・クワトロS1のプロポーションと力強いホイールアーチを踏襲している。しかし、技術的には、設立されたばかりのメーカーがまったく新しい領域を開拓しているといっていいだろう。



長いボンネットには、3つのクーリングベントを備えたスクープが配置されている。その下には、ワイドなフロントスポイラーとブラックの一体型マスクを備えた、深いフロントエンドがある。さらに低くてコンパクトなグリーンハウス、短いオーバーハング、ワイドなホイールアーチなどによって、ラリーのアイコンを再解釈している。また、フロントには19インチ、リアには20インチのホイールを装着し、ホイールアーチを美しく埋めている。リアには連続した細いLEDライトが配され、テールゲートにはミニマルなリアウイングが取り付けられている。



「EL1では、未来の自動車の伝説を蘇らせると同時に、デザイン、技術、製造品質、燃料にも焦点を当て直しています」とELEGEND AGのCEOであるマーカス・ホルツィンガーは説明している。加えて「ユニークなデザインに加えて、シャシーを含めて完璧にチューニングされた最新鋭のモノコックを採用しています。これにより、少量生産であっても、高性能で高品質、かつ個性的な車両を生産することができるのです」と述べている。



EL1は、歴史的なラリーの伝説の核心から現れ、その特別な特徴を明確に提示し、自らの価値とELEGENDの価値を融合させ、未来へと運んでいるのだ。

「EL1では、他に類を見ない21世紀のレトロフューチャリスティックなフォルムを創造しています」とデザイナーのマーカス・ホルツィンガーは説明する。

この並外れたデザインのために、ELEGENDはコンセプトカーやプロトタイプカーのスペシャリストであるRoding Automobile GmbHと共同で独自のシャシーを開発した。

「EL1では、新開発のカーボンモノコックを用いたモダンなアーキテクチャを採用しています。パッケージングや剛性の高さに加え、低重心で優れたハンドリングを実現しています。これにより、EL1はモダンでピュアなドライビングマシンとなりました。速くて、純粋で、一切の妥協をしていないマシンです」と、ロディング・オートモービル社のマネージング・ディレクターであり、ELEGEND AGの技術責任者のギュンター・リーデルは話している。



パワーは標準で4つのホイールに分配される。これは、フロントに150kW、リアに225kWの出力を持つ3つの電気モーターによって保証されており、総出力は電子的に600kW/816psに制限されている。停止状態から100km/hまでは約2.8秒、発進から200km/hまでは8.5秒で到達する。最高速度は電子制御で300km/hに制限されている。シミュレーションによると、1回のバッテリー充電でニュルブルクリンク・ノルドシュライフェをレースペースで2周することができ、パワーの低下もない。



インテリジェントに配置された90kWhの容量を持つバッテリーは、300kWのDC機能により急速充電が可能だ。また、22kWのAC/DCオンボード充電コンバーターにより、自宅でも外出先でも急速充電が可能だ。バッテリーセルは、センタートンネル内と1列目のシート後方にT字型に配置されている。

走りに関しては、「スタンダード」と「スポーツ」の2つのドライビングプログラムが選択可能。性能面では、3段階のサスペンジョン調整が可能で、ELEGENDにはオプションでサスペンションリフトシステムが用意されている。ABS、ESPに加え、トラクションコントロール、運転席・助手席用エアバッグ、高性能ブレーキシステムなど、公道走行可能なスポーツクーペとしての安全性を確保している。



ELEGENDが2シーターのEL1をパワー、パフォーマンス、デザインの面で妥協せずに仕上げたように、そのインテリアも同様に快適だ。Bluetoothインターフェース、ナビゲーション、マルチメディア機能を備えた最新のハイエンドインフォテイメントシステム、エアコン、リアビューカメラ、パーキングセンサー、パワーウィンドウなどが快適性を提供する。さらに、カーボンファイバーを露出させた各パーツや、ELEGEND社製の専用ホイールが、上質な外観と高級感を演出している。また、フロントとリアに装備されたトランクには荷物が収納できる。



EL1は、2022年から30台のスモールシリーズとして、手づくりで仕上げられる。1台あたりの価格は89万ユーロ+税だ。現在の計画によると、EL1の後には、同じ構造原理に従った2種のアイコニックな車が、同じく30台限定で発売される予定だ。

オクタン日本版編集部

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