バラバラで走れないのに2000万円以上!? レストア中に解体されたままのカウンタック

Historics Auctioneers

1965年のジュネーヴ・モーターショーでランボルギーニのミウラが、ミッドマウントの横置きV型12気筒エンジンを搭載して観衆を驚かせた後、天才デザイナーのマルチェロ・ガンディーニもさすがにこの衝撃を超えるものを作り上げられるとは想像していなかっただろう。しかし、1971年、彼はカウンタックLP400で再び成し遂げたのである。このモデルは、1980年代の典型的な角張ったスタイルを10年先取りしたものだった。4リッターのV型12気筒エンジンは375馬力を発生し、時速180マイルに達するほどのパワーを発揮し、上方に向かって開く「シザースドア」は、人々を魅了した。

カウンタックは、車好きにとって夢のような存在であり、エンジン冷却のためのベント、タイヤを太くするためのフェンダーフレア、アメリカ市場向けのセーフティバンパーなど、常に進化を続けてきた。1974年から1977年にかけて110台が生産された初期の「ペリスコープ」モデルは、プリズムミラーを採用してリアビューの不足を解消していた(その後、従来のミラーを採用したLP400が77台追加生産された)。そして1978年にはバンパーフレアとオプションのリアウイングを装備した400Sが登場し。1982年に登場したLP 500S(通称5000S)では、エンジンのサイズがほぼ5リッターになった。



今回Historics Auctioneersに出品されたこの希少な「スーパーカー」は、2000年7月に現在のオーナーによって購入され、2008年以降は一度も動かされていない。2004年にオーナーは、ランボルギーニ・ロンドンでエンジンを取り外して再構築し、新しいクラッチを取り付けた。その際に発行された1万ポンドを超える請求書がヒストリーファイルに記載されている。同時期に新しいエグゾーストシステムが装着され、その他の作業もランボルギーニによって行われた。



この車は、2005年から2006年にかけてすべてのシャシーエリアに大規模な下回りのレストアが行われ、サスペンションのオーバーホールも行われた。その後、2008年までは順調に走行していたが、ボディショップに預けられフルストリップ&リスプレーとインテリアのレストアが行われた。車は現在の状態にまで分解されたが、作業中に会社が倒産し、車両はそのままの状態で保管されることになった。それ以来、ストリップされた状態のままであったが、オーナーによると、この車は“完全”で、新しいフロントガラスと取り外されたすべてのパーツが付属しているそうだ。またこの車には、オリジナルのハンドブックと新車時からのオーナー記録が付いており、今まで9人のオーナーのもとを辿ってきたことが記録されている。



ボディのカラーリングは黒で、内装も黒、さらにリアウイングも付いている。興味深いことに、この車はPaul W Cockerham著の「The Spirit of The Bull」という本の表紙を飾っており、またVicky Butler-Hendersonが「Fifth Gear」で使用した車でもある。

予想落札価格は約2200万円~2700万円となっているが、自走可能な状態になるまでにさらに多額の費用がかかることは間違いないだろう。

オクタン日本版編集部

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