オランダ発のライトウェイトスポーツカー、ドンカーブートがD8GTOの最終モデルを発表!

Donkervoort



個性的なデザイン

D8 GTO Individual Seriesのボンネットは、JD70バージョンよりもはるかに滑らかだ。また、カーボンファイバー製のホイールは美しさと軽さを兼ね備えており、もはや必要不可欠な要素となっている。



個性的なスピード

ブレーキは、標準でTarox製ウェーブフォーム・ディスクを採用しているほか、サーキットでの使用を想定してボッシュ製ABSシステムをワイヤリングすることも可能だ。



同様にステアリングも、伝統的なドンカーブート方式のほか、サーキットでステアリングホイールに素早く反応するための高速ラックや、電子制御(調整可能)のパワーステアリングなどが用意されている。

さらに、JD70 Rに搭載されている6速シーケンシャル・ギアボックスのオプションもあり、安全システムも充実している。またアライメントの設定、ブレーキの設定、シャシーの設定、データロギング、バッテリーの軽量化、サスペンションのオプションなど、思いつく限りのオプションが設定できるようになっている。

サーキット走行ではより多くの冷却が必要となるため、JD70 Rのスクープやエアアウトレットをそのまま装着することもできる。



 "思いつくもの “をなんでも装備できると言っても過言ではないだろう。このプロセスは車両全体に共通しており、ドンカーブートでは、ダンピング、デフ、エアロダイナミクス、ペイントワークなど、ほとんどの分野でさまざまなオプションを提供している。

パワーパンチ

先述したようにアウディのチューニングブランドであるAbtスポーツラインは、ドンカーブートの開発チームと協力して、D8 GTOのボンネットの下にこれまでで最もパワフルなロードゴーイングエンジンを搭載した。



「5気筒ターボエンジンから信頼性の高い出力を余すところなく引き出すために、両社の技術的な専門性を組み合わせることは理にかなっていました。自社の開発エンジニアとのコラボレーションは驚くほどスムーズで、その結果、我々がこれまでに作った中で最もパワフルなロードカーが完成しました。アウディスポーツでさえ、このバージョンの2.5リッターエンジンからこれほどのパフォーマンスを引き出すことはできませんでした」と、ドンカーブート・アウトモビーレン社のマネージングディレクター、デニス・ドンカーブート氏は語っている。

2.5リッターエンジンの比出力は、167hp/リッターから174hp/リッターに上昇している。また、トルクは2480ccエンジンで560Nmと一定で、トルクのピークは依然として1750rpmと早めに到来し、6350rpmでピークに達するパンチ力を持っている。

このような高出力を実現するために、エンジンの冷却システムをはじめとするハードウェアの大幅な変更が行われた。インタークーラーは強化され、燃料噴射装置も新しくなり、エンジンのための新しいチューニングとマッピングも行われている。信頼性を重視するドンカーブートにとって、このエンジンの進化は、ドンカーブートとAbtスポーツラインの両方の検証プロセスを経ている。

驚くべきことに、パワーの増大によって経済性が犠牲になることはない。D8 GTO Individual Seriesは、WLTPサイクルで191g/kmのCO2排出量と、8リッター/100kmの燃料消費量を記録しているのだ。



パワートレインには、JD70で導入されたアップグレードのほとんどと、JD70 Rで導入されたアップグレードの一部が採用されている。触媒システム、サイド・イグジット・エグゾースト、標準装備のパティキュレート・フィルターなどだ。

日本ではなかなか見ることのないオランダ製の一風変わったライトウェイトスポーツカー、ロータスやケータハムでは物足りないというスパルタンな方にオススメしたい一台だ。

オクタン日本版編集部

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