オランダ発のライトウェイトスポーツカー、ドンカーブートがD8GTOの最終モデルを発表!

Donkervoort

「No compromise」(妥協しない)をポリシーとして掲げるオランダのライトウェイトスポーツカーメーカー、ドンカーブートがD8 GTOの最終モデルを発表した。

新型D8 GTO Individual Seriesは、ドンカーブートに搭載された中でも最もパワフルなエンジンと、過激なカスタマイズにより、他のドンカーブートとは一線を画している。カスタマーには、驚くほど速くて強いD8 GTO Individual Seriesを好きなように、好きな方向にカスタマイズするための自由な選択肢が与えられた。ハイパーカーの性能とパーソナライゼーションをスーパーカーの価格帯で提供するという、小規模メーカーながらもその力を最大限に発揮したといえるだろう。



ドンカーブートは、世界で最も簡単にカスタマイズできるスーパーカーのひとつだ。なかでもD8 GTO Individual Seriesは、オーナーの個性を反映し、ライフスタイルに完璧にマッチした車として、そのアイデアを極限レベルまで高めている。

この最新モデルのベース価格は162,900ユーロ(約2100万円)(VATおよびオンロードコストを除く)だ。しかし、D8 GTO Individual Seriesは、ベースパッケージから「真の個性の世界」へと一歩踏み出しただけではない。D8 GTO Individual Seriesは、伝説的なモデルであるD8 GTOの最終的なロードゴーイングバージョンと位置付けられており、出力は435馬力、トルクは570Nmに向上し、使用可能なパワーレンジも広くなっている。

このモデルは、ドンカーブート社の技術開発部門とドイツのAbtスポーツライン社との初のコラボレーションとなる。耐久テストの結果、D8 GTO Individual Seriesは、スパ・フランコルシャンのケンメル・ストレートでJD70よりも11km/h速く、JD70がベルギーGPサーキット(7km)で記録したラップタイムを1.4秒短縮した。



同時に、D8 GTO Individual Seriesは、従来のモデルよりもクリーンな外観となっている。ノーズコーンフラップやスクープ、3Dプリントされたエアアウトレットはすべて取り除かれ、ドンカーブートのロゴはノーズのリーディングエッジからグリルに移され、よりすっきりとしたデザインになっている。

望みを叶えるIndividualシリーズ

完売したD8 GTO-JD70オマージュモデルの後継であるD8 GTO Individual Seriesは、通常の豊富なオプションリストがある車ではなく、完全にカスタマイズ可能な車として考案された。ベースとなるシリーズカーをベースに、サーキット走行、ツーリング、デザイン、ラグジュアリーなど、カスタマーの好みに合わせて自由に作ることができるのだ。

ツーリングが好きであればドンカーブートウェアのアパレルに合わせた個別のラゲッジを、サーキット走行が好きなら個別にオーダーメイドのレーシングスーツやヘルメットを作ることも可能だ。



これまでのドンカーブートには、標準装備と、“パック”と呼ばれるオプションが用意されており、これらは通常、一緒にオーダーされることが多かった。しかしこのD8-GTO Individual Seriesでは、オーナーが自分の想像力とオプションリストを駆使して、想像以上に個性的なドライビング体験を実現することができるのである。

ドンカーブートのマネージング・ディレクターであるデニス・ドンカーブート氏は、「正直なところ、ドンカーブートに乗っている人は、すでに強い個性を持っています。そのため、ほとんど自由にコントロールできるモデルに進化させました。私たちは伝統的にロードカーやトラックカーの装備を“パック”として提供してきましたし、今もそうしていますが、そろそろどれほどのペース、快適性、デザイン、スタイルを必要としているのかをカスタマー自身で決めてもらうべきだと考えています」と話している。

個々の快適性

シートは、快適性を重視したものや、ヒーターを内蔵したもの、さらにはフルカーボンのレースシートまで、さまざまなオプションが用意されている。そしてもちろん、好みの色やパターン、様々な素材でトリミングすることも可能だ。



最高に快適なシート、調整可能な電子制御式パワーステアリングシステム、ウィンドスクリーンフレーム上部のウィンドプロテクションフラップを組み合わせれば、D8 GTO Individual Seriesはリラックスしたクルーザーになるだろう。

サーキット走行用のD8 GTOは、長時間の移動や街中でのクルージングには必ずしも適していないため、D8 GTOではキャビンを振動から守る技術がさらに進化している。



Individualシリーズには、リバーシングカメラ、レーダー探知機、電動エアコン、さらには電話ホルダーなど、より多くの快適性と利便性のアイデアが盛り込まれている。

オクタン日本版編集部

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