車に1億円は高い? もしそれが現代に蘇った「フェラーリ250カリフォルニアスパイダー」だとしたら?

GTO Engineering

GTOエンジニアリングは、世界的に有名なイベントであるグッドウッド・リバイバルにおいて、リバイバルシリーズの第3弾モデル「カリフォルニア・スパイダー・リバイバル」を発表した。このモデルは、フェラーリの中でも最も象徴的なモデルの一つであるカリフォルニア・スパイダーを再現したもので、カスタマーの要望に応じてカスタマイズすることができる。

1960年SWBカリフォルニア・スパイダーの“ハンドメイドコピー”は、2021年9月17日から19日まで開催されたグッドウッド・リバイバルにて、GTOエンジニアリングの「Over the Road」スタンドで世界初公開された。



ピニンファリーナがデザインし、スカリエッティが完成させたカリフォルニア・スパイダーは、マラネロの門を出た車の中でも特に最高のコラボレーションのひとつであると言っていいだろう。カリフォルニア・スパイダーは、SWBとLWBで合計106台が生産され、最も希少なモデルのひとつとなっている。現在では、オリジナルの車両は、最高レベルのコレクターの下にしか残っておらず、公道を走ることも、工場出荷時の仕様のままであることもほとんどない。

GTO エンジニアリング社のカリフォルニア・スパイダー・リバイバルでは、エンジンやギアボックスのアップグレード、インテリアやエクステリアのカラーオプションなど、様々なカスタマイズが可能だ。



標準では3.0リッター、アップグレードを施せば3.5リッターまたは4.0リッターのエンジンを搭載することができ、標準の4速またはオプションの5速マニュアルギアボックスが組み合わされる。その品質と細部へのこだわりは、GTOエンジニアリングの知識と経験を示すものであり、チームが製造した部品を使って、1,500時間以上かけて手作業で車両を製作している。また、ソフトトップであるがゆえにシルを強化してねじれ剛性を高めたり、オリジナルよりも高い剛性を持たせたりするなど、細部にまで気を配ったアップグレードを行っている。

しかし、カリフォルニア・スパイダーが速さだけでなく、華やかさや快適さも兼ね備えたモデルであることは、熱心な歴史家やフェラーリファンならご存知のことであろう。

GTOエンジニアリングは、この伝説的な車をリバイバル仕様にするにあたり、かねてより検討を重ね、象徴的で希少な1960年のSWB仕様を復活させることを選択した。



カリフォルニアスパイダーは、フェラーリの中でも最も尊敬されているモデルのひとつであり、GTOエンジニアリングのチームは、マラネロが残したものを引き継いで、品質と製造基準の面でそれぞれのエリアをより良く、あるいはマッチさせることに成功した。

重要な要素は、GTOエンジニアリング独自の工具を用いて手作業で成形されたアルミニウム製のボディと、高級レザーで仕上げられるインテリア、そしてオリジナルスタイルのホーンを備えたビンテージスタイルの小型木製ステアリングホイールだ。

GTOエンジニアリングは、フェラーリが製造したロードカーの中で最も魅力的な車のひとつであり、イタリアのメーカーが製造した車の中で最も美しい車のひとつであると考えられている。GTOエンジニアリングは、2008年に少量生産のリバイバルシリーズをスタートして以来、250 SWBリバイバル、250テスタロッサ(TR)リバイバル、そして今回のカリフォルニア・スパイダー・リバイバルの3つのモデルの販売は好調に推移している。



GTOエンジニアリングの創業者兼マネージング・ディレクターのマーク・ライオンは次のように述べている。

「カリフォルニア・スパイダー・リバイバルという、リバイバル・シリーズの最新作についてお話できることは、とてもエキサイティングだということです。カリフォルニア・スパイダー・リバイバルは、60年代のフェラーリを代表するロードカーであり、250 SWBリバイバルや250 TRリバイバルルの成功を受けて、ここ数年、開発に力を注いできました。これまでのリバイバルシリーズのお客様と新しいお客様の両方からのフィードバックは励みになり、より多くのオーナーの皆様と一緒に夢の車を作り上げることを楽しみにしています」



カリフォルニア・スパイダー・リバイバルの価格は、ドナー車両、最終仕様、現地の税金、送料によって異なるが、750,000ポンド(1億1000万円)から850,000ポンド(1億3000万円)となっている。

それぞれのオーナーの要望に合わせてオーダーメイドで製作することができ、英国で手作業で製作される。最初の顧客への納車は、2021年末を予定しているとのことだ。

オクタン日本版編集部

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