錆びても走りに問題なし!1937年スチュードベーカー「ラット・ロッド」化計画

文:Delwyn Mallett まとめ:オクタン日本版編集部

どこまで話しただろうか?『Octane』216号(UK版)での私のスチュードベーカーの記事で、スターターモーターとフロントワイパーの問題について語る予定、とお伝えしていたかと思う。エンジンがかかっていなくてもまだ回っている間に、なんとか頑張ってスターターモーターの先を取り除いた。結果として残ったのは、使い物にならない鉄の塊、何千マイルもの走行距離。代替品を探すのにどれほどの時間がかかるのだろうかと途方に暮れてしまった。

そこでロイの出番だ!ちょうど先ほど配線のやり直しを終わらせたばかりのロイ・ピッターは、友人の作業場の床の上に何個か転がっていたスターターを見つけ、ボルトのパターンが似ていると気づいた。試しに合わせてみたところ、そのうちのひとつがサイズが合いそうだ!必要なのは薄いスペーサーリングだけ。ぴったり合うものをすぐに加工して装着してみた。果たして結果は?もはやオリジナルの“粗雑な外部ケーブルを引っ張る”タイプではなく、キーを回すだけのスターターを私は手に入れたのだ。

そしてお次は、一方向にしか動かないワイパーの修理だ。ダッシュボードの下から取り出し、中身を確認するために分解してみた。すると、入れ替えた潤滑油がなくなっていて、どうしようもなかった。またもやロイの出番だ。彼はたまたまシボレーのトラック用のワイパーモーターを在庫に持っていたが、驚くなかれ、非常に古いトリコ社製のスチュードベーカー用の同じボルトスペーサーまで所持していたのだ。そんなわけで私は、速く動かそうとすればするほど動きがゆっくりになるワイパーと別れを告げ、信頼できるワイパーを獲得したのだ。ダッシュボードの下の“洞窟探検”をがんばったご褒美だ。

私の次のジレンマは、錆びの具合をどう判断するかだった。このスチュードベーカーは、ロイ・ピッターのホットロッド専門店からスティーヴ・ミラーの作業場へ運ばれた。スティーヴの見解は、「どんなに錆びても錆び過ぎだということはない」とのことだった。

スティーヴ・ミラーが、新しいエクゾーストヘッダーを組み上げてくれた。

たしかに、“ラット・ロッド”の定義では、見える部分に錆びがなければ、それはもう“ラット”ではなくなる。私からスティーヴへの簡単な依頼事項としては、新しくシルを作ることだった。なぜなら、今のものはもはや棄てられた船のようで、さらなる冒険には向いていないからだ。

シルを溶接するためのフロアがない残念な状態。

というわけで、ミッションの始まりだ。このシル、そしてフロアも何かと溶接する必要があった。しかしシルを溶接するためのフロアがない。さらには錆びたまま溶接するわけにはいかない。そこでスティーヴはこう言った。「新しくフロアを作った方が早いな」。私は、彼が正しいことを言っていると認めざるを得なかった。そうして、このスチュードベーカーには、新しいシルだけでなく、頑丈なフロア、ドア下部、リアバランスまでが与えられた。

新しいフロアの出番だ。

ドアの下部が、再び格好よくなった。

しかし、これでは私が考えていた“ラット・ロッド”路線から外れ始めている気もする。完璧な“ラット”と単に汚らしいだけの車の、中間にいる感じだ。この記事が読まれている頃には、この車でドライブして帰宅できているといいのだが。

文:Delwyn Mallett まとめ:オクタン日本版編集部

オクタン日本版編集部

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