フランス、モンレリ・サーキット今年最後のイベント「United Color」

Tomonari SAKURAI

昨年の「United Color of Automobile」というネーミングから、今年は「United Color」という名に変更されたイベントが10月30日にオートドローム・リナス=モンレリ(モンレリ・サーキット)で行われた。モンレリで行われる2021年のイベントはこれにて終了する。ちょうどこの日は、フランスのサマータイムの最終日でもあった。

昨年は外出禁止令が緩和された中での開催として、少しでも楽しめるようにと特にカテゴリーを絞らず、サーキットを走りたい人や車好きの人を集めたイベントとして開催された。今回は今年の最後ということもあってか、今年のイベントで見かけた車達が再びカテゴリーを越えて集まったという様相だ。

最も白熱したヤングタイマー。

フランスは諸聖人の祝日を挟んで2週間のバカンス中。最初の1週間は比較的暖かく天気も良かったが、この土曜日からは下り坂。本降りで降り始めた雨はスタートするころには一度止んだが、それでもサーキット内はまばらだった。やはりキャンセルした人も多いのかもしれず、昨年に比べるとやや寂しい参加車となった。

雨が止んでも路面は常時ウエット。出走するところからオイル旗でスリッピーな路面を注意。

それでも、ここまで来たパイロット達は全力でサーキットを走り抜ける。ヴィンテージクラス、ヤングタイマー、モダンカーと時代別に分けられ、加えて協賛でもあるCARS&FOODのフェラーリやランボルギーニのハイパーカーが走り抜けるカテゴリーと合わせて4つにカテゴリーで走行が実施された。

メインイベント。スーパーカーの競演の始まり。

各カテゴリーともに午前中、午後にそれぞれ2本ずつ、計4回の走行が行われた。1本目までは時々うっすら青空も見えたものの2本目が始まるころには本降りの雨に見舞われた。ヴィンテージクラスではびしょ濡れになりながら走行しているオープンカーも。それからも降り出したかと思うと陽がさし、またすぐに真っ暗になって土砂降り、という不安定な天候の中での開催となった。

雨が降り出しても走り続けていたMGA。

昨年より少ない参加車の中で、目立ちはじめたのが日本車だ。6月に行われたJap'n'Car Festivalのように日本車がどんどん増えてきている。日本車の中の“コレ”というわけでもなく古い車から現行車までサーキットに来て走行を楽しんでいるのだ。1年間お世話になったこのサーキットのutacのスタッフに挨拶すると、2022年は「日本車がもっと熱くなる。日本の力を借りてもっと大きくしていきたい」と協力を求められた。フランスはアニメや漫画などで日本文化が大好きな国だ。いよいよそれが車に対しても本格的になってきたといえるだろう。

モダンカーには多くの日本車が参加した。このMR2も。

もうひとつニュースが。我が家の近所にはパリ西方では最大級のアウトレット・モールがある。そこに何とルノー・スポールが出店。今年の5月にオープンしたという。シャンゼリゼのブティックで展示されていた車両を持ち込んでいた。そのシャンゼリゼのブティックで販売されていた衣類や、ミニカーやラジコン、キーホルダーなども割引価格で販売。ちょうどバーゲンの時期でもあり最大で70%offなんていう商品もあった。パリからは専用バスも出ているようなので、フランスに来る機会が出来たら是非立ち寄ってみてはいかがだろうか。

パリ近郊にあるアウトレット・モールOne Nation内にできたルノー・スポールのアウトレット。https://www.onenation.fr/fr/

写真・文:櫻井朋成 Photography and Words: Tomonari SAKURAI

写真・文:櫻井朋成 Photography and Words: Tomonari SAKURAI

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