ホンダZ600に思わぬハプニングが!?|Octane UKスタッフの愛車レポート

Richard Heseltine

期待をしすぎると、がっかりすることがある。今年の前半、私はずっとこの1971年のホンダZ600に乗りたくて仕方がなかった。というのも、コロナ禍でこの車に会いに行くことができなかったからだ。すべてがパンデミックのせいだというわけではなくて、どちらかといえば構っている余裕がなかったから、という理由もある。

それに、この車の共同所有者であるクリス・リースとの情報交換も、ろくにできていなかった。彼とは、イタリアのイベントに一緒に行ったきり、2020年1月から会っていなかったのだ。

5月末のグッドウッドでの「レトロ・ライズ・ウィークエンダー」へ行った際、2本の怒れるシリンダーの咆哮を聴きながら、私たちは叫ぶように話をしながら向かった。その時にまず話題になったのがエグゾーストについて。ちょっとしたことのようにも思えるが、実はぽっかりと大きな穴が空いていた。

冬の間、UKホンダは私達のために、この車の準備を期待以上にやってくれた。しかし、アメリカ製のサイレンサーに合う新たなシステムを製作することは、彼らの管轄外だった。さらに詳しく調べてみた結果、ハイウィカムにある「ウォルトン・モータースポート・ファブリケーション」の心優しい職人達がやってくれることになった。しかし、アスコットにあるクリスの自宅からの旅は大騒動になった。その日私は、ランカシャーで悪天候に耐えながら3台の車を並べて撮影していた。それだけでも最悪の日だと思っていたのに、そんな時にクリスから、「!」マークや「※」がいっぱい付いたメッセージが届いたのだ。

クリスが山を降りていた時、タイヤがパンクしたという。運良く、彼はエキスパートさながら何も破壊することはなく、彼自身も無事だった。その結果、新品のエグゾーストと同時に、タイヤも新品に交換する羽目になった。全部まとめて660.60ポンド(約10万円)となったが、喜んで支払った。ポジティブに捉えればこの結果は、まさにスタートなのだから。

新しいエグゾーストとタイヤで、元気づけられた様子。

おかげでグッドウッドへの全行程150マイル(約240キロメートル)のトリップは、喜びに満ちたものとなった。Z600に不調は全くなかった。しかも、サードパーティ製のギアシフトパターンが、お楽しみのために追加されていた。ウエスト・サセックスへの往復の旅で、こんなに大笑いするのは珍しい。

トランクは結構便利。

その後このZ600は、ブラックネルのイーストハムステッド・パークで開催される「ホンダ・レンジ・ドライビング・デイ」のイベントに出展された。そこでは、UKホンダが最近自らレストアしたS800も、隣に展示されていた。さらなる装備として、Zの形状をしたストライプを付けて、もっと速そうに見せることも考えている。当時イギリスで販売された車によく付いていた、あれだ。オリジナル仕様では36馬力しかないので、見た目のチューンナップが必須であることも、分かってもらえると嬉しい。

Z型のストライプについては、まだ決めかねている。


文:Richard Heseltine まとめ:オクタン日本版編集部

オクタン日本版編集部

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