女性ライダーの視点からみる「インディアン FTR1200ラリー」の率直インプレッション

Kazumi OGATA

インディアンが「スカウトFTR 750」で参戦しているフラットトラックレースでメーカーチャンピオンシップ5連覇を達成したことを記念して15台限定で発売されたインディアン FTR1200ラリーの特別仕様車「トラッカーパッケージ」。今回は、レーシングドライバーの塚本奈々美選手が、ハイライセンスプレートマウントとスリップオンエグゾーストby Akrapovičの追加カスタムが施された、日本でたった1台の特別仕様車で都内から湘南までのツーリングを満喫した。



前後のサスペンションストロークを延長し、フロントは19インチ、リアに18インチのワイヤースポークホイールとPirelli®スコーピオン STRタイヤを装着したアクティブな印象のトラッカーパッケージは走る前からワクワクさせてくれる。サイドナンバープレートや燃料タンクに見えるエアボックスカバーとの組み合わせは、街中でもとても映えて気分も上々だ。



シートに関しては、敢えてトラッカー仕様にカスタムされているので厚みがありそれ自体はかっこいい。ただ、身長165cmの私の場合、厚みがあって角張っている分、跨いだ時は少し気になるところ。女性が購入を検討する場合は、事前にシートや足つきも念のためチェックした方がいいかもしれない。



実際に乗ってみると、走り出しの回転数は高めの方が動きは良いと感じたが、難なくすんなりと乗りこなすことができる。早速高速に乗り、海を目指していざ出発!



カウルの形状からか、高速に乗った時の風圧は女性の私には少し強く感じた部分もあるが、のんびりと休憩を挟みながらツーリングをすればまったく問題はない。バイクの存在感は抜群で、走っていても出会うライダーたちの熱い視線を浴びているのを感じ、道ゆく人も振り返るという愉悦感を噛み締めながら海辺に到着した。



お目当てのランチは魚の美味しいお店で。海を眺められるし、魚はとれたて!しかも一人では食べきれないほどの豪快な量は期待に違わぬ満足度。女性客も多い店内は程よく賑やかで、良い休日を楽しんでいる自分に浸ることができた。

山道や狭い道も楽々と、まるで長年乗っているバイクかのような馴染みの良い走りは景色を楽しむ余裕を与えてくれる。アクティブな見た目とタイヤの形状から、足回りはもう少し吸収性のある味付けかと想像していたが、実際には凸凹道のピックアップを感じたのは予想と違った部分。だが、ツーリングにはまったく支障なく満足のいくライディングを楽しめる。



サイドナンバープレート用に00~99のナンバーステッカーが付属されているので好きな番号で気軽にオリジナル感を出せるのも粋な演出。もちろんUSB充電ポートなどの快適装備もついている。是非一度実物を見に行っていただければと思います。


文:塚本奈々美 写真:尾形和美 Words: Nanami TSUKAMOTO Photography: Kazumi OGATA

車両のディテール写真は画像ギャラリーに多数掲載。こちらもぜひチェックしてみていただきたい。


オクタン日本版編集部

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