BMW 320iのちょっとした不調。でもDIYでの修理は避けたいところ…|オクタンUKスタッフの愛車レポート

Glen Waddington

『テンプルトンズ・ガレージ』の友人、スチュワート・テンプルトンから電話があった。ボーリューのヴィンテージ・タイヤ社に知り合いはいないか?と言うのだ。ちょうど、こちらからも聞きたいことがあった。私の1989年 BMW 320i コンバーチブルが、小さなミスファイアに呪われていることを伝えたかったのだ。その症状は、いったん解消したかとも思ったのだが、やはり断続的に起きている。最悪だったのは、田舎道から交通量の多いA14高速道路の、中央分離帯のある幹線道路に入ったときのこと。私のBMWがしゃっくりをし始めたその時、遠くにいたはずの1台のHGV(重量物運搬車)が、ルームミラーの中に急にその巨大な姿を現したのだった。それにその夜、電話をもらう前に、ハイオクガソリンを入れにちょっと出かけたときのこと。タコメーターが3200回転を超えるたびに、ガタつき始めた。

スチュワートが言うには、「それはスプリットディストリビューターキャップの悪夢だね」とのことだった。私の考えがそれほど的外れではなかったとも言ってくれた。DIYで直せるだろうか?もしそうなら、できるだけ先延ばしにしたいものだ。なぜなら、私が車を分解すると、組み直したあとにはいつも部品が余ってしまう。そんなわけで、スチュワートに頼っている。

とにかく、私は友人のリー・マーシャルに会いに出かけた。彼のCタイプのレプリカが、『Octane』216号の『Man & Machine』コーナーで紹介されている。そして、RHクラシックス社のセールス・マーケティングのコンサルタントでもある彼は、我が家がリフォームしていた期間中には親切にも私のE30を保管してくれていたのだ。

リーとはお互いの中間地点にあるレスターシャー州のパブで会うことにした。私はそこへ向かう道中に、魅惑的な風景が愉しめる素晴らしい道を最近発見していた。ノーサンプトンシャー州近辺に20年以上も住み続けてきた私にとっても、結構な驚きであった。

もうひとつ驚いたことがある。それは、リーが乗ってきた車だ。ジャガーではなく、1986年のミニ・メイフェアであった。まさに、究極のタイムトラベルをしてきたような存在だった。



「これは私が初めて買った車なんだよ」とリーは言う。「これに乗って試験を受けて、運転免許を手に入れたけれど、たった1年後に新車のメトロに乗り換えたんだ…。あの時の私は、一体何を考えていたんだろう。ずっとメイフェアが恋しかったよ」彼がオンラインで登録番号を頼りに何年間も探し続けた結果、その車がまだ存在していることが分かった。そして、彼が育った近辺のウェストミッドランド州で、ある日突然売りに出されたのだそうだ。「老婦人が購入して、数千マイル走った後、お蔵入りになっていたそうだ。現状確認もしないまま買ってしまったよ」 そんなわけで、リーの初めての愛車が彼の元に戻ってきたというわけだ。

リーとのランチを楽しみ、帰りの道も存分に楽しんだ。素晴らしいB664高速道路からアピンガムにつながる、ヘアピンカーブもある高山ルートのようなワインディングロードだ。そこから田舎道が続き、ハーリングワースの息を呑むような高架橋や、ノーサンプトンシャーの村々を抜けてゆく。最高だった。そう、この日はドライブしている間ずっと、BMWのしゃっくりも、ガタつきも感じることはなかった。このE30は、私にDIYで直されることを恐れて、自ら復調してくれたのかもしれない…


文:Glen Waddington まとめ:オクタン日本版編集部

文:Glen Waddington まとめ:オクタン日本版編集部

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