ポール・マッカートニーをも魅了した!|ランボルギーニのV12エンジンに惹かれたアーティストたち

Lamborghini

エンターテインメント業界とランボルギーニとの関係は非常に密接だ。これまで多くの俳優やミュージシャンがランボルギーニに心を奪われ、そのオーナーとなっている。その関係は、60年近く前まで遡る。

1964年にデビューしたランボルギーニ初の市販車350GTの最初の1台は、イタリア最高のジャズアンサンブルに挙げられるQuartetto di Luccaの前身、I 5 di Luccaで人気絶頂を誇っていたリボルノ出身のドラマー、ジャンピエロ・ジュスティに納車された。1950年代後半に結成されたI 5 di Luccaは、ジャズの実力だけでなくポップな音楽性でも脚光を浴び、サンレモ音楽祭出演、ビーチボーイズやブルーノ・マルティーノのカバー曲のレコーディング、エンツォ・ジャナッチとのコラボレーションを実現したグループである。

ランボルギーニで現存する最古の市販車となったこの1台は、ポロストリコで完璧にレストアされて認定を受けた後、2019年にトリエステで開催されたランボルギーニ・ポロストリコの主催のランボルギーニデザイン・コンペティションで「ベストインショー」を獲得した。





ポール・マッカートニーも、長年ランボルギーニを愛用し、複数のモデルをコレクションに加えている。1968年の赤い400GT(シャシーナンバー1141)は、1969年1月30日にロンドンのサヴィル・ロウ3番地の屋上で撮影されたビートルズの有名なラストライブをはじめ、ビートルズの数多くのドキュメンタリーに登場している。彼ははこの400GTを10年間所有していた。

350GTは1967年のコロンビアピクチャーズ映画、フランチェスコ・マゼッリ監督作品「Kill Me Quick, I’m Cold」にも登場した。主役のカップルを演じたモニカ・ヴィッティとジャン・ソレルが乗っていた車が350GTである。

1964年のデビューと同時に、ランボルギーニのV12エンジンはそのトルク、弾力性、信頼性、耐久性でベンチマークとなりました。このエンジンの生産は、最小限の修正を加えながら1990年代まで続き、排気量7リッター、最高出力500HP以上にまで達した後、その構造を大きく変えることになった。



そして2023年には、ランボルギーニのハイブリッド化の第一弾として初の市販車が発売される。この機会に、V12エンジンを搭載した伝説的なモデルに思いを馳せると、多くの俳優やミュージシャンがなぜ魅了されたのかが理解できることだろう。歴史に名を刻んだモデルたちに敬意を表さずにはいられない。

1964年に初めて出荷された350GT。ランボルギーニのV12最新モデル、アヴェンタドールUltimaeとともに。

オクタン日本版編集部

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