レッドブルレーシングのF1ドライバーにインタビュー

2017年10月、F1日本グランプリに臨む二人のドライバーが東京にやってきた。レースへの意気込みを語る、そのインタビューの模様をお伝えしたい。

171003_car_RBR1.jpgPhotography: Derek Makishima

まずはマックス・フェルスタッペンのセッションから。

前週のマレーシアグランプリの金曜日には20歳の誕生日を迎え、決勝では今年で契約が終了となるセパンサーキットでグランプリウィナーとなったフェルスタッペン。セパンでチェッカーフラッグを受けた時の気持ちはと聞かれると、彼は「安堵したよ」と答えていた。興奮する気持ちもあったのだろうが、今シーズンでマシンに起きたトラブルや不運を振り返ると、そういった感情になったのも納得がいく。また、鈴鹿サーキットの印象についての問いには「前半はコース幅も狭く高速コーナーの連続でオーバーテイクのポイントがないので、後半のセクションが勝負になるだろう」と語った。

続いてダニエル・リカルドのセッション。

「今年のマシンでは、オーバーテイクするのがより難しくなってきているから、ターン10とラストのシケインがポイントだろう。ターン6と7が自分の好きなセクションで、特にターン7はフルスロットルだからローラーコースターみたいだよ」

今回のインタビューセッションの冒頭では「アリガトウ!」と言って立ち去るそぶりを見せたり、「たくさん寿司を食べるから、鈴鹿まで泳いでいくよ!」など、ユーモアを交えて語ったリカルド。SNSでも、レース前にダンスをしている動画がアップされているなど、ファンを楽しませようとする彼の人柄が伝わってくる。

171003_car_RBR2.jpgPhotography: Derek Makishima

2016年のF1日本グランプリの来場者数は、鈴鹿サーキットでの開催30年の歴史の中で残念ながら過去最低となってしまった。しかしながら、若年層や女性のモータースポーツへの取り込みを積極的に行っており、9月の末には西エリアのチケットが完売となるほどの盛況だ。モータースポーツ人気再燃の兆しを垣間見ることのできる、うれしいニュースである。

2017年7月のイギリスグランプリ直前にはロンドン市内で"F1 LIVE LONDON"というイベントが開催され、市街地でファンとドライバーがトラファルガー広場に集まり、各チームのデモランやアーティストのライブが行われた。こうしたファンとのタッチポイントを増やすことについて、「一言で答えるのはなかなか難しいが、サーキット外でのイベントなどを増やしていくのは良いかもしれない」とフェスルタッペンは答えてくれた。日本でもこのようなサーキット外でのファンとの交流が増えることを祈るとともに、週末の鈴鹿サーキットでのエキサイティングなレースを楽しむことにしよう。

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