人生もドライブするために|Drive the Journey of Life

Tim Scott, Osato Research Institute

アストンマーティンが2005年ル・マン24時間レースに復帰して以来、長きに渡りアストンマーティン・レーシング(AMR)のオフィシャルパートナーを務める大里研究所。同研究所は、予防医学による医療費削減を目指す“Healthy Aging”をテーマに、欧米の大学や医療機関とFPP(パパイヤ発酵食品, Immun’AgeⓇ)の研究を行ってきた。その効果を検証する場の一つが、長時間かつ長距離を走行し脳機能を含め身体を酷使する耐久レースである。最高時速300kmを超えるマシンを操るレーシングドライバーは、一瞬のミスも許されない高速スピード下において常にベストな判断を続け闘うため、脳の主なエネルギー源となる“糖”を消耗し、脳内でガス欠のような状態に陥るリスクが高い。

つまり、耐久レースはマシンだけでなくヒトにとっても真に過酷なスポーツであり、いかに効率良く脳にエネルギーを供給するかがレースをコントロールするカギとなるのだ。FPPは、糖を主成分とするため、素早く脳へ供給することができる。また、ミトコンドリアを活性化し、細胞のエネルギーとなるATP産生を促進することが臨床研究で証明されており、身体や脳を酷使しベストパフォーマンスを常に求められるトップアスリートにも活用されているのである。

レースに向けて気迫みなぎる眼差しを放つImmun’AgeRと 長きにわたる友、ダレン・ターナー。AMRのレジェンドかつアストンマーティン社開発ドライバーを務める。

2019年以来3年ぶりに帰ってきたWEC富士6時間耐久レース。AMRチーム全員が訪日を楽しみにしており、富士山を背に飾る優勝は格別の思いがあったようだ。

Team AMR!! AMRファクトリードライバーのニッキー(#98)とマルコ(#33)。レース中はWECチャンピオンを目指すライバルだが、同じデンマーク出身でもあり仲良し。

2022年シーズンは、FIA世界耐久選手権(WEC)LMGTE-Amクラスに2台のマシンが参戦するAMRから嬉しい報告が届いた。まず、コロナ禍を経て3年ぶりの開催となった静岡県の富士スピードウェイでのWEC第5戦は、AMRファクトリードライバーのマルコ・ソーレンセンらが率いるTF Sport 33号車がポール・トゥ・ウィンを達成。そして、バーレーンで迎えた最終戦では、シーズンを通して安定した走りを魅せた彼らがWEC年間チャンピオンの栄冠を手にしたのだ。

WEC2022年シーズン最終戦を迎えたバーレーンにて。年間チャンピオンの栄冠は、2台のAMR #98または#33のどちらかが手にする展開に。THERE IS ONLY ONE CROWN…

また、ニッキー・ティームらが率いるNORTHWEST AMR 98号車は、2位と続いた。さらに、Immun’Ageと20年にわたり友である世界最高のアストン使いの異名をとるアストンマーティン社開発ドライバー、ダレン・ターナー。彼は、アストンマーティン・ヴァルキリーの開発を務める中、British GT GT4 Pro-Amクラスに参戦し、自身2度目となる年間チャンピオンを獲得。AMRにとって輝かしいシーズンとなった。

2022 WEC LMGTE Amクラスを見事に制したAMR TF Sport #33チャンピオンドライバー。込み上げる想いが伝わってくる。マシンの高い性能、それを活かすメカニックとミスなく挑み続けたドライバー。全ての強さを発揮し続けた者たちだけが手にできる栄冠だ。

British GT GT4 Pro-Amクラスにアストンマーティン・ヴァンテージで参戦し、2年連続の年間チャンピオンに輝いたダレンとチームメイトのマット・トファム。

FPP(Immun’Age)は、レーシングドライバーだけではなくクラシックカーのドライバーにも愛用されている。大里研究所とも縁の深い英国王室マイケル・オブ・ケント公がパトロンを務めるクラシックカーの祭典コンクール・オブ・エレガンスに先立ち、特別なクラシックカーラリーが毎年夏の終わりに英国にて開催される。Immun’Ageは2017年からこのラリーの公式スポンサーを務めており、今年は「ツアー・オブ・ウェールズ」として開催された。実は、このツアーを最も楽しみにしているのが、マイケル・オブ・ケント公なのである。そして、コンクール・オブ・エレガンス参加者から選ばれし20台は、美しい田園風景が広がる北ウェールズの自然の中、1日130マイル(約209km)に及ぶ行程を楽しみながら連日アクティブに走り続けた。

美しい田園風景が広がる英国ウェールズは、著名な詩人や俳優の生誕地でもあり、4つのユネスコ世界遺産に登録されている。

一見、高速スピードで走る耐久レースと共通点がないように思えるが、クラシックカーラリーは速度の流れは優雅であるが実は過酷なのだ。というのも、時間制限のある中、数日間にわたりコドライバーはコマ地図を読み解きながらドライバーに指示を出さねばならず、指示を受けるパートナーとのコンビネーションがミッション成功に導くカギとなるのだ。ラリーが進むにつれて、マシンの不調や身体や脳の疲労蓄積から、相手を思い遣る余裕も減り言葉の“チョイス”を間違えることによりパートナーと思わぬアクシデントが車内で起きるものだ、と参加者は口を揃えて語る。つまり、脳内にエネルギー(糖)を適切に供給し、円滑に会話を進めることがパートナーとラリーを楽しむためにも大切なのである。

壮大な自然を巡るツール・オブ・ウェールズにて。英国はどこを切り取っても車が美しく映える。

また、クラシックカーラリーは、クルマと同じく素敵に年月を重ねた方々が多い。彼らは、人生において様々な分野で成功を収めており、コレクタブルなクラシックカーを数多く所有している。ただ一つ不足しているのは、「末永く運転を楽しみたい」という願いへの安心感であろう。FPPは、加齢に伴い低下する脳へのエネルギー供給や代謝を高めることにより、認知症予防への観点でもドライバーに効果的である。年齢を重ねても、自身のライフスタイルに合ったクルマと出会い楽しみ続けたいものだ。

産業革命が生み出した歴史を刻むクラシックカーと最新技術をふんだんに詰め込んだスポーツカー。コマ地図を読み解きながら進むラリーとコンマ1秒をせめぎ合うレース。速度こそ違うが、どちらも長時間に渡り脳をフル回転させ目標に向かう。そのため、体調管理や疲労回復にも欠かせないとFPPを愛用するドライバーが多いのにも頷ける。世の中には様々なタイプのクルマがあるが、これらを魅せるのに大切なのがドライバーである。

クルマの運転は、人生と似ている。主人公が、目的地(目標)を定めることで、その旅路が始まるからだ。クルマに合ったライフスタイルの構築はもちろんのこと、心身ともに健康だからこそ、正しい判断ができ“時”を楽しむことができるのだ。これからの人生を長く安全にドライブするツールとして、FPPの更なる活用や研究の進展を期待したい。

文:オクタン日本版編集部 写真: Tim Scott, 大里研究所
Words:Octane Japan Photography: Tim Scott, Osato Research Institute
問:大里研究所 www.ori-japan.com Tel:0585-34-3830

オクタン日本版編集部

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