マツダが初代ロードスター(NA)のレストアサービスを開始!

2017年12月13日、マツダは1989年から1998年まで製造された初代ロードスター(NA)のレストアサービスを開始したことを発表した。

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20世紀に生産された乗用車の中から選び出された「カー・オブ・ザ・センチュリー」において、ベスト100に選出された国産車がある。マツダが1989年に発売した2シーター・オープン・スポーツカー、初代ロードスター(NA)である。

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初代開発主査の平井敏彦氏が唱えたコンセプトは「人馬一体」。必要のないものは極力そぎ落とし、車の本質を磨き上げていくというものだった。ハイパワーなエンジンや無駄な装備を省くことで肥大化を抑え、コストはぎりぎりまで切り詰める一方で、アルミ製ボンネットフードやステンレス製エキゾーストパイプなど、明確な意思を込めた思い切った設計がされた。

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初代NAの総生産台数は約43万台。その設計思想は世代を超えても受け継がれ、2011年にシリーズ累計生産台数が90万台を達成した際には「世界で最も販売された2シーターオープン」としてギネス世界記録に認定された。NAロードスターが世界中のスポーツカー・マーケットに与えた影響は計り知れない。

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NAロードスターには、登場から約30年となった現在でも、世界中に根強いファンが存在する。そんなオーナーに対して、マツダは今後も愛車を末永く大切にしていけるような取り組みを始めた。初代ロードスターのパーツを再生産し、レストアサービスを開始したのである。

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このレストアサービスは、オーナーのNAロードスターをマツダが預かり、オリジナルに近い状態に車をリフレッシュするというもの。マツダのロードスターアンバサダーとして知られる山本修弘氏をはじめとした担当者がオーナーと面談をし、個別の要望や車の状態に合わせてサービス内容が決定される。

レストアサービスのWEB申込みは、以下URLにて12月13日から開始されている。
https://ssl.mazda.co.jp/carlife/restore

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WEB申込み受付の開始にあたって、山本修弘氏は次のように述べている。

「レストアサービスの実現に向けて、サプライヤー各社様、専門店の方々やファンクラブのオーナー様など、これまで多方面の皆さまからご支援をいただきました。本サービスは第27回(2018年次)RJCカーオブザイヤーの特別賞を受賞し、申込受付開始に先立って実施した事前説明会には600名以上の方々からお申込をいただくなど、みなさまからの熱いご期待を感じております。まだ対象となるモデルや部品は限られてはおりますが、より高い品質のサービスを目指すべく、マツダはテュフ ラインランド ジャパン株式会社よりクラシックカーガレージ認証を取得致しました。お客さまとともに、このサービスを今後育てていきたいと思います」

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また、今後もNAロードスターを大切にしていきたいオーナーに向けたもう一つの取り組みとして、現在供給終了となっている一部パーツの再供給も行われる予定だ。バックウインドウを解放できるビニール生地のソフトトップや、トレッドパターンを再現し乗り味にこだわったブリヂストン製タイヤSF325(185/60R14)、NARDI製ウッドステアリング/シフトノブの4点をはじめ、復刻する部品の数は全部で約150点にも及ぶ。

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パーツの再供給は2018年1月より開始される予定で、その他の生産終了部品の再供給についても、引き続き検討されていくとのこと。マツダは「NAロードスターのレストアサービスやパーツの再供給を通して、お客さまの人生をより豊かにし、お客さまと特別な絆で結ばれたブランドになることを目指してまいります。」とコメントしている。

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