数々の記録を作り出した伝説の名車たち
1930年代、世界で最も魅力的なコンセプトはスピードであった。ただ、スピード記録への挑戦は大きなリスクをともなう。そして大衆はそのスリルにますます魅了されていった。スピードはいつも命の危険ととなり合わせであった。
このジャガーXJ13プロトタイプは1960年代以降、ほとんど乗られていなかった。オクタン編集部のジョン・シミスターがその再試験走行に密着。そして今、歴史上どのジャーナリストよりも遠くへと、この車を走らせた。
今も完璧にオリジナルコンディションを保っているアラン・マン・ロータスコルティナで、ジョン・ウイットモア卿は1965年の初シーズンに8回の優勝をものにした。ジョンとマシンの再会ストーリーをトニー・ドロンがレポートする。
オリジナルのディスコ・ヴォランテは、カロッツェリア・トゥリングの最も傑出した作品として今も名高い。時代を経て新たに甦った伝説の“円盤”を、いま愉しむ。
2013年7月12日、自動車オークションにおける新記録が生まれた。歴史的なグランプリカー、メルセデス・ベンツW196Rについた価格は、邦貨換算で29億8714万6844円。なぜ、これほどの高価になったのか。その理由をお話ししよう。
もう生産を終えてから50年以上を経ているというのに、モーガンはスリーホイラーの現代版を発表して、世界中を驚かせた。それは愚かな行為か、はたまた天才的な妙案なのか。
フェラーリ250GTルッソは、60年代のコンペティション・フェラーリの圧倒的な輝きの陰に隠れた存在だった。しかしロバート・コウチャーはこのエレガントなグランドツアラーの真の魅力を再発見したのである。
ピニンファリーナが長年にわたって守り通してきたデザインエッセンスからすれば、1970年3月のジュネーヴ・ショーで公開されたモデューロは、意表をつく革新的なモデルであった。
私たちは深夜のパリの市中で1台のブガッティT57ヴァントーと向かい合った。私たちが抱くブガッティのイメージから逸れた緑の濃淡にペイントされたこのT57には興味深いヒストリーが刻まれているという。
この30年間で最も誤解され、そして愛された車-正式名称、デロリアンDMC-12。この車には、ガルウィングドアやステンレスボディ以上に語られるべき物語があるという。