本物志向
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マセラティが100周年を迎える今号のテーマは「オーセンティック」。時代の流れの中で行き残る条件は「本物」であること。オクタン日本版1 周年記念号となるvol.5では、そういった車たちを特集で取り上げました。
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歴史家によれば、1960年代に登場した多くのスーパーカーの中で真に価値あるのは、フェラーリ・デイトナとランボルギーニ・ミウラの2台のみだという。しかし、実はマセラティ・ギブリのほうが優れているというのがリチャード・ハッセルタインの意見だ。
街中を自動車が当たり前のように走リ出す遙か以前から、マセラティ兄弟はレースの世界で素晴らしい実績を残していた。彼らが興したマセラティ社は、以来、その名声を絶えることなく育んでいる。
すべてはブルース・マクラーレンの小さなオースティン・セブン・レーサーから始まった。2013年に50周年を迎えたマクラーレン。この半世紀の間に輝いたマクラーレンのスターたちを振り返る。
ベントレーRタイプコンティネンタルは戦後のベントレーの中ではもっとも美しいといわれる、言わずと知れたアイコンだ。これに引けをとらずエレガントで、もう少しお手ごろな選択肢を紹介しよう。
レーシングコースでもマーケットでも、マセラティの4気筒レーシングスポーツカーはフェラーリのよきライバルであった。
伝説的レーシングカーからインスピレーションを受けて奇跡的に誕生したイーグル・ロードラッグGT。現代のスーパーカーにも対抗できるこの車が、ジャガーEタイプの歴史に新たな1ページを加えたことは間違いない。
現実との妥協を拒んだ夢の車、ドリームカー。ここではその長い系譜を遡り、中でも特にユニークな20台をジャイルズ・チャップマンが紹介する
1960年代の末、世界中の有名デザイナーたちは究極のショーカーを生み出すべく、熱い戦いを繰り広げていた。そこにまさしく彗星のように現れたベルトーネの斬新なコンセプトカーが、ストラトス・ゼロである。
いくつかのスペシャルな"仕掛け"によって、このフェラーリは1950年代前半のモータースポーツシーンを支配することができた。なるほど、誰もがこのフェラーリを「プラス」と呼ぶことを厭わないのも頷ける。
一時はワークスカーとして華やかな来歴を残しながら、運命の悪戯で歴史の陰に葬られていた1台のミニ・クーパーが、コスト度外視の入念なレストレーションで甦り、ふたたびサーキットでお約束のタイヤスモークに包まれた。