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【Ferrari 70th】vol.3:スパイダー・カリフォルニアの復活

The Resurrection

何十年もしまい込まれた屋敷の納屋から引き出され、オークションで1640万ユーロもの値段がついたフェラーリ。それが"バイヨン"フェラーリ250GT SWBスパイダー・カリフォルニアだ。納屋から引き出される顛末はオクタン日本版9号に掲載した。これはその続編である。

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物置や納屋から発見された掘り出し物を"Barn Find"(バーン・ファインド)と言うが、このフェラーリは、今や今世紀最大の発見、「バーン・ファインド・オブ・ザ・センチュリー」として一躍有名になり、レトロモビルで開催されたアールキュリアル・オークションにおいて1640万ユーロもの価格で落札された。

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そのオークションの一週間後、有名なレストア・スペシャリストであるポール・ラッセルのもとに、まったく予期しない電話がかかってきた。フェラーリを隅々まで検分してほしいという依頼だった。"2935GT"が米国東海岸の彼のファクトリーに到着した際の要請は、「路上走行可能な状態にすること。ただしそれ以外はどこにも、それこそ埃や泥にさえも一切手を付けず、そのままにしておく」というものだった。

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ひとつずつ慎重にチェックする作業には数週間を要したという。まずバルブカバーを外し、続いてキャブレターを分解。エンジンをオイル漬けにして2週間置いた後、クランクを手でゆっくりと回してみた。この時、バルブの開閉を含め、各部品が正しく動くかどうかをチェックするためにカバーは外したままだ。燃料系統もすべて分解、洗浄され、トランスミッションやサスペンションも念入りに検査された。ブレーキの油圧系はすべてオーバーホールが必要だった。

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すべての部品を元通りに組み上げ、エンジンを長い眠りから目覚めさせ、辺りの通りをひと回りして各部が問題なく働くことを確認。さらに50マイルほどテストドライブして再チェックした後、アメリカでのお披露目のためにカリフォルニアに送り出された。ペブルビーチでの"フェラーリ・プリザベーション・クラス" という最高の檜舞台に上るためである。

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「あの車がペブルビーチに姿を現し、バイヨン家の人々の目の前で走り出した時、彼らは泣いていました。走行距離はわずか9099kmですから、それまで一度も動く姿を見たことがなかったのです。実に感動的な瞬間でした」

本特集は9月26日に発売のオクタン日本版特別編集「Ferrari 70th」に全文が掲載されている。詳しくは本誌を御覧いただきたい。

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