映画『栄光のル・マン』のポルシェ917Kがオークションに!

1971年に公開された映画『栄光のル・マン』をご存知だろうか。

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スティーヴ・マックイーンが企画・主演した本作は、モータースポーツを題材にした優れた映画作品として、現在でも多くのファンをもつ。

スティーヴ・マックイーンと並ぶ立役者ともいえる車が、8月に米国カリフォルニア州モントレーで開催されるペブルビーチ・オークションに出品されるようだ。1970年式ポルシェ917K、シャシーNo. 917-024である。

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ポルシェ917はポルシェが開発したプロトタイプ・レーシングカー。ル・マン24時間レースには1969年から導入され、1970年と1971年の2年連続でポルシェを優勝に導いた、伝説的マシンである。ボディ形状の異なるバリエーションがいくつか存在し、917Kはダウンフォースを確保するためにボディ後方を跳ね上げたスタイルが大きな特徴である。ちなみに、Kとはショートテールを意味するドイツ語の"Kurz"に由来している。

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今回のオークションを主催するGooding & Company によると、この車両、シャシーNo. 917-024は、ポルシェが1970年ル・マンのテストに使用し、最速記録をマークしたヒストリーを保有しているようだ。その後、ポルシェのファクトリー・ドライバーであるジョン・シフェールが所有。スティーヴ・マックイーンのソーラープロダクションが『栄光のル・マン』を製作する際に、この車両が貸し出され、撮影に使われたようだ。

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映画撮影後、この車はジョン・シフェールのコレクションとして保管されることになったが、シフェールは1971年にブランズハッチで開催されたF1で事故死。彼の葬儀の際、917-024は先導車として使われたという。

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その後917-024はしばらく行方がわからなくなっていたが、2001年にパリ郊外の倉庫にて発見され、世間を驚かせた。その後は幾度となく入念なレストアが施され、最近もスイスのスペシャリスト、グレイバー・スポーツガレージにて修復を終えたばかりであるという。

車両の詳細や購入方法などについては、Gooding & Company公式ページをご確認いただきたい。

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