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アルピーヌ A110神話は蘇るのか

フランス人は、クルマデザインについて語るのがすきだと思う。数年前、あるクルマの製品説明会で、登場したプレゼンターのうち、デザイナーはもちろんのこと、パワートレイン開発者や安全技術エンジニア、販売責任者までもがデザインについて語り、聴衆を驚かせた事もあった。

先代が特徴あるデザインでも知られてきた名車である場合、現代に甦らせるプロジェクトは困難を極めたに違いない。しかし新型アルピーヌA110は、軽やかにその課題を克服して期待以上のプレゼンスをもって登場した。「エレガント&センシュアル」のデザインコンセプトを全長4,200mmのコンパクトボディに表現し、かつアルピーヌのDNAを強く訴えながら現代的なエクステリアデザインに仕上げられている。

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実際に目の前にすれば、曲線で構成されたサイドキャラクターライン、丸目4灯とボンネットに走るライン、湾曲させたリアウィンドウなど、実によく表現されていることがわかるだろう。

先進技術もまた、アルピーヌの現代的解釈に寄与している。アルミ製のプラットフォームによる軽量化、ボディ、ガソリンタンク・パワートレインなど重量物を前後車軸内に置くパッケージ、整流技術による低い空気抵抗など、高いアジリティ性能を与えているのだ。

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エンジンは新開発の1.8L直噴4気筒ターボを搭載し、最高出力は185kW最大トルク320Nmを発生。1110kgの車重によりパワーウエイトレシオは4.4kg/psと優れた加減速性能を予感させる。また、鋼管フレームとFRPボディにより車重700kgを誇った先代と同じ様に、フレンチアルプのワインディング・ロードを駆け抜ける姿を彷彿とさせる。

ブランドとプロダクトにストーリーとヘリテージを求める上質な潜在顧客層、東名阪から九州までをカバーする販売店ネットワーク、既に潜在顧客層に浸透しているブランド価値、他の何にも似ていないプロダクト。アルピーヌA110の神話の復活はすぐ目の前に迫っている。

アルピーヌA110
ボディサイズ:4205x1800x1250mm
ホイールベース:2420mm
車重:1110kg
駆動方式:RR
変速機:7段AT(7DCT)
エンジン型式:1.8リッター直4DOHCターボ
排気量:1798cc
最高出力:252ps(185kW) /6000rpm
最大トルク:320Nm(32.6kgm) /2000rpm
本体価格:790万円 (プルミエール・エディション)