一足早く春の訪れを感じられる沖縄で、クラシックカーを堪能する

2018年で3度目の開催となるクラシックカーラリー沖縄は、全国のクラシックカー愛好家たちが個性的かつ魅力ある自動車で、沖縄本島約400kmを軽やかに駆け抜ける本格的なクラシックカーイベントだ。沖縄からの参加者はもちろん、他都府県からの参加者も自身の愛車をフェリーで沖縄に持ち込み、美しい海と、歴史・文化を体感することになる。今年平成30年は 3月 3日(土)から 4日(日)の2日間で開催された。

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いまクラシックカーイベントは、全国あらゆるところで開催される人気のコンテンツになっているが、日本最南端の沖縄で自動車が最も艶やかであった時代の名車を楽しむということは、他とはまた異なる趣きがある。

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主催者であるクラシックカーラリー沖縄実行委員会委員長の宮下実氏はこう語る。

「車の楽しみ方は千差万別、いろいろあります。でもその中で、もう二度と作られないような世界の名車を楽しむことは格別です。しかも、ここ沖縄の方々はとても親しみをもって我々を迎えてくれるので、それがとてもうれしいところです。沖縄独特の文化に触れあうことも、このラリーの大きな目的の一つになっています」

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参加レギュレーションは、まず1973年12月31日までに製造された車両であること。国産輸入車の条件はない。ただしいわゆるレプリカ車両や、改造車両は参加を認められていない。もちろんな公道走行が可能なナンバー付き車両に限られている。2018年は1938年MG TAや、1951年GIAUR TARASCHI 750 SPORTほか32台のエントリーがあった。また沖縄からも1959年マセラティ3500GTや1966年ジャガーEタイプなど4台の参加があった。

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一泊二日2名のラリー参加費は20万円とかなりリーズナブルである。ホテル・オリオン モトブ・リゾート&スパでの宿泊費ほか飲食費も含まれている。車両の多くは2月末にフェリーで直接那覇に送られるので、ほとんどの参加者は前泊をして前夜祭を楽しむことになる。スタート前日にザ・ナハテラスに泊まる場合は3万円のオプションとなるが、前夜祭終了後に市内への送迎付きで楽しめる「ちょい呑みお出かけコース」またはプール&サウナまたはフェイシャルトリートメントを受けられる「エステコース」もオプション費用に含まれているというのも魅力である。

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さて、今年は主催者および特別協賛のChopardのご厚意で、オクタン編集部から参加取材をさせていただく絶好の機会を得た。沖縄でクラシックカーがどのように美しく映えるのか、期待に胸を膨らませての参加となった。

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スタート日は生憎の雨天であったが、早朝から参加車両すべて、元気にスタート地点の宜野湾港マリーナに集めってきていた。ユーモアたっぷりのChopard Japan代表取締役トーマス・ドべリ氏の挨拶に続き、委員長宮下氏からドライバーへの注意確認が済むと、全参加者は車に乗り込み、フラッグの合図と共に1台ずつ出発していった。

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クラシックカーラリーは、決められた区間を決められた自国内に通過したというスタンプの確認と、数十メートルから数千メートルという区間を指定の時間でラインを踏むPCという、主に二つの競技で競うことになる。またこのラリーでは年式によって1957年までのヴィンテージ、1958~1965のヒストリック、1966~モダンクラシックにカテゴリーを分け、それぞれのクラスおよび総合での順位を競う。

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雨の中、平和記念公園、くぅーすの杜 忠孝蔵を抜け快調に走り抜けていく。事前に申請をし、特別に嘉手納基地(KADENA AIR BASE)に入り記念写真をすることもできた。リタイア車も少なく、ゴールに到着する頃には夕焼けもあらわれてきた。夜はジャケット着用のパーティが待っており、沖縄民謡などを楽しみながら参加者同士での会話が夜遅くまで続く。

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二日目は宿泊しているオリオン モトブ リゾート&スパを早朝に出発してスタート地点の今帰仁城跡まで。いきなり4つのPC競技を楽しみ、大保ダムを抜け東村文化・スポーツ記念館で宮里兄弟の目覚ましい功績を見て昼食。宜野湾港マリーナでゴールをして表彰式を待つ。

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ヴィンテージクラスおよび総合で優勝を果たしたのはアルファロメオ・ジュリエッタ・ザガートで参加された岡野正道さん大介さん。ご兄弟で数多くのクラシックカーラリーを楽しみながら、自らも神奈川を中心にクラシックカーラリーを主催する強者だ。上位入賞者にはChopardから記念品として腕時計などが贈られ、そのほかエントラント全員にも清酒八海山ほか多くの記念品が用意されていた。

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クラシックカーには興味があるが、ビギナーとして何から始めていいかわからないという方にも、この沖縄でのクラシックラリーは参加者皆がフレンドリーでとてもお勧めだ。2019年のエントリーにも注目だ。

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