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甦った伝説のラリーカー ランチア デルタ

今年2月にMAT社がランチア・ストラトスを蘇らせたことが話題となった。そしてまた、アウトモビリ・アモス社によって新たなランチア復刻プロジェクト「ランチア・デルタ フューチャリスタ」が発表されたのである。

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上記2社はどちらもイタリアの小さな会社であるが、現在ランチアが置かれている状況に対して危惧を促し、自動車ブランドであるランチアの素晴らしさを蘇らせようとしているのだ。アウトモビリ・アモス社の代表は、レーシングドライバーでもあり生粋のカーコレクターでもある、エウジェニオ・アモス氏。

今回のプロジェクトでベースに選ばれた車両は、彼のコレクションの1つでもある、1989年に発売された「デルタ HF インテグラーレ 16V」。後に登場した「デルタ 16V エヴォルツィオーネ」に関して、アモス氏は大事に保存する必要性を感じているため手を加えることはしたくないそうだ。同氏が率いるアモス社の職人たちは、その車体から後部座席用ドアを取り去り、アルミニウム板を手で叩き出して製作したワイドなボディ・パネルを架装した。さらに前後バンパーやボンネット、フロント・グリル、テールリッド、リア・スポイラーはカーボンファイバー製に交換することで、車両重量を1,250kgまで軽量化を果たした。

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2.0リッター直列4気筒ターボ・エンジンには、新しいインテーク・システムとエキゾースト、大容量インタークーラーが装着され、最高出力が210psから330psまで大幅に向上。トランスミッションも強化され、ディファレンシャルはリビルドされている。ワイヤー類もすべて新しいものに交換され、全部で1,000を超えるパーツが交換されたとのこと。

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シックな印象を受けるインテリアは、グループBマシンの「デルタ S4 ストラダーレ」にインスパイアされている。ステアリング・ホイールにはスイッチ類が装備され、レカロ製のバケット・シートが上品なアルカンターラで覆われている。ダッシュボードやドアのインナー・パネルには、カーボンファイバーを使用。

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デザインからエンジニアリング、内装やブレーキまですべてイタリア製に拘って製造されている。ボディカラーは「Verde Brinzino」とよばれるグリーン。アモス氏が所有するほとんどの車はこのカラーで揃えられているのだ。銅とセラックで作られたバッチはフェラーリのカヴァリーノ・ランパンテ(跳ね馬)を初めて製作した会社が手掛けた作品だ。

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このランチア デルタ フューチャリスタを1台製作するのには、3〜4カ月を要するとのこと。今のところ、15台以上生産するつもりはないとのことで数少ない限定品となる。

技術開発に携わったシンガービークルデザインの創設者であるリック・ディキンソン氏は既にデルタを1台オーダー済み。価格は30万ユーロ(約3,860万円)。

彼らのこれからの動向から、目が離せない。

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