2018年7月12日英国グッドウッド・フェスティバル・オブ・スピードで発表されたばかりのマクラーレンの限定モデル、McLaren 600LTがアジアパシフィックにおいて初めて披露された。LTとは"ロングテール"の頭文字。そのルーツはレースバージョンのMcLaren F1 GTRロングテールに遡り、今回の600LTは"ロングテール"の名を冠するモデルとしては675LT クーペ、675LT スパイダーに続く4番目のものとなる。約20年の間にわずか4モデルにしか「LT」の名が与えられていないことからも、この600LTがいかに特別な存在なのかをうかがい知ることができる。
600LTは、エクステンドされたフロント・スプリッターやリア・ディフューザー、固定式のリアウイング、スリムなシルエットといった"ロングテール"の特徴をすべて備え、全長は570Sクーペより74ミリ長くなっている。エアロダイナミクス性能も最適化され、250km/hで走行した際のダウンフォースも100kg増大し、グリップと高速での安定性が向上している。「さらに高められた性能とマシンの一体感」が、過去の"ロングテール"モデルから引き継がれてきた最も強いこだわりなのだという。
最高出力は600LTの名の通り、600PSを発生する。専用のカーボンファイバー製ボディパネル、カーボンファイバールーフ、スーパーライトウェイトシート、ウルトラライトウェイトホイールデザインなど、軽量化のためのオプションをすべて装着した場合には、乾燥重量は1247kgまで軽量化される。
675LTと600LT
McLaren F1 GTRロングテールと675LT(オーダーメイド仕様)
生産予定台数が瞬時に完売になったという675LTと同様に、この600LTも生産台数は"厳密に限定"されるといい、具体的な生産台数は明らかにされていない。生産期間は2018年10月から約12カ月間となっている。
日本で5拠点目となる正規販売店が本年9月に正式オープンし、また2025年までのビジネスプラン「Track25」で、「2025年までに18の新モデルを導入」「スポーツカーおよびスーパーカー全モデルのハイブリッド化」等を表明したマクラーレン・オートモーティブ。その野心的なビジネスプランにも注目が集まっている。
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