RM Sotheby’s / 1959 Maserati 3500 GT Spyder by Frua

ユニークなマセラティ3500GTスパイダーのプロトタイプ

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8月に米国カリフォルニア州モントレーで開催されるRM Sotheby’sオークションに、世界にたった1台しか存在しない、特別な車が出品される。1959年に制作された、マセラティ3500GTスパイダーのプロトタイプである。

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3500GTは、それまでレース活動をメインとして行ってきたイタリアの名門「マセラティ」が初めて手掛けた量産市販ロードカーである。レーシングカーから流用した強力なエンジンと、優美なスタイルと豪華な装備を備えたこの車は、後にマセラティが伝統とするラグジュアリー・グランツーリスモのルーツとなったモデルである。

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3500GTのデビューは1957年のジュネーヴ・モーターショーだったが、当時ラインナップされていたのはクーペのみ。スパイダーは3年後の1960年にデビューした。クーペはトゥーリング、スパイダーはヴィニャーレがスタイリングを手掛けており、デザインが僅かに異なる。

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今回出品された車両は、そのいずれとも異なる車だ。

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この車両は1959年1月、スパイダーの生産開始前に検討用に造られたプロトタイプで、そのスタイリングはトリノのコーチビルダー、ピエトロ・フルアが手がけている。(フルアは後に初代マセラティ・クワトロポルテやミストラルのスタイリング手掛けたデザイナーだ。)

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エッジを強調したディテールや、僅かに設けられたテールフィンなど、当時としては極めて先進的なスタイルだった。

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この車のボディラインは、後に登場するフォード・マスタングのスタイルにも影響を与えたのではないかともいわれている。

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マセラティ3500GTスパイダー・プロトタイプの詳細は、RM Sotheby’s公式ページを御覧いただきたい。

1959 Maserati 3500 GT Spyder by Frua
http://www.rmsothebys.com/mo17/monterey/lots/1959-maserati-3500-gt-spyder-by-frua/1704596

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