ボルボのプレミアム・ミッドサイズSUV「XC60」がフルモデルチェンジ。2017年10月16日、ついに日本でもお披露目された。
2009年に登場したXC60は、街乗りにもちょうどよいサイズ感と、上質なデザイン、そしてこだわり抜かれた安全性が幅広い層に愛された、ヨーロッパで最も売れたプレミアム・ミッドサイズSUVである。今回登場した新型XC90は、スカンジナビアンデザインにより一層の磨きが加えられたほか、最新技術の導入により高次元の安全性を実現したモデルとなった。
エクステリアデザインは、トールハンマー・ヘッドライトをアイデンティティとした最新のデザインランゲージを踏襲。SUVらしい力強さと水平方向の広がりを強調したプレスラインは、フォルム全体に躍動感を与えている。
インテリアも、XC90から続く、素材の質感を活かしたミニマルかつ上質なスカンジナビアンデザインが与えられている。コントラストステッチを施したテイラード・ダッシュボード(InscriptionとR-Designにオプション設定)、スウェーデンの高級ガラスメーカー、Orrefors®社製のクリスタルを使用したシフトノブ(T8 Twin Engine AWD Inscription)、そして水や天候の影響によって自然に作りあげられた木目が美しい流木からデザインコンセプトを取り入れたドリフトウッドや、質感の高いメタルを用いたデコレーション・パネルなど、キャビンに存在するすべてのものが、クラフトマンシップを尽くして精緻に仕上げられている。
そして、最も注目すべきポイントは、最新技術を活用した安全装備である。新型VC60は、乗員のみならず、車外の人をも守る16種類以上の先進安全・運転支援機能「IntelliSafe(インテリセーフ)」を標準装備している。中でも特筆すべき装備は、新たに採用された3つのステアリング・サポート機能だ。
ひとつ目が、ステアリング・サポート(衝突回避支援機能)である。「衝突回避・軽減フルオートブレーキシステム」が車両に対して、60km/hまで回避可能となった。これは従来のCity Safety(シティ・セーフティ)の進化版であり、ブレーキ介入のみでは衝突を避けられない状況で車両、サイクリスト、歩行者、大型動物を検知し、それらへの衝突に対してドライバーが回避行動を取った時点で、ステアリング操作をサポートするため操舵力を補い、場合によっては内輪にブレーキをかけ、衝突回避を支援するものだ。このシステムは50-100km/hの速度域で作動する。
ふたつ目が、オンカミング・レーン・ミティゲーション(対向車線衝突回避支援機能)である。対向車が接近しているときに走行車線から対向車線へ意図しないはみ出しを検知すると、ステアリングを自動で操作し、正面衝突を回避するため自車を対向車線から走行車線に戻すよう支援する。このシステムは60-140km/hの速度域において作動する。
みっつ目が、ステアリングアシスト付BLIS(後車衝突回避支援機能付BLIS)だ。BLIS(ブラインドスポット・インフォメーションシステム)の進化版であり、他の車両が自車の死角に入っているとき、または隣の車線の車両が後方から急接近している場合に、それらの存在に気づかず、車線から逸脱した場合、もしくは方向指示器を使用し車線変更しようとして衝突の危険性が高まった場合に、ステアリングを自動で操作し車両を車線内に戻すよう支援する。このシステムは60-140km/hの速度域において作動する。
自動運転機能も進化し、「レベル2」相当となる、アシスト機能が追加された。全車速追従機能付ACCを設定した140km/h未満の速度域において、運転支援機能「パイロット・アシスト」を作動させると、わずかなステアリング操作で車線の中央を保持できるよう支援する。この機能は渋滞中でも車線を維持するようにステアリング操作をアシストし、先行車や隣接車線の他車と接触するリスクを低減させてドライバーの負担を軽減する。もちろん、単独走行中でも作動させることが可能だ。
新型ボルボXC60の価格は、599万円から884万円。日本での納車は2018年第1四半期以降を予定している。詳細はボルボ公式ページを御覧いただきたい。
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