さらに進化した1億画素の空撮カメラ

ハッセルブラッドから空撮カメラの最新製品、
Hasselblad A6D-100c が登場

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ハッセルブラッドといえば、アポロ11号と共に月面に降り立ったカメラ、という印象が強い。しかし、第二次世界大戦中にはスウェーデン軍からの依頼を受け、航空機に固定して搭載するカメラの開発・生産を行っていたことは、あまり知られていないかもしれない。そのDNAを現在まで引き継いでいるといえるモデルが、この最新の空撮カメラA6D-100cだ。

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ハッセルブラッドのカメラは前世代モデルを基に開発されており、これまでの進歩と、要求されるさまざまな機能をすべて自動的に取り入れている。それゆえに、ハッセルブラッドは継続的にモデルを強化し開発することができるのだという。A6D空撮カメラは、以前の世代よりもはるかに大きな技術的改善を成し遂げた。

A6D空撮カメラには、最大8台のカメラを20マイクロ秒内で同期させる機能がある。この同期には、セットアップ中のすべてのカメラにシンプルなバスタイプのケーブルを接続する必要があるというが、この機能により同期されていないカメラ撮影で生じるポストプロダクションの問題を完全に解決する。

プロダクトマネージャー Bjarne Hjörlund は、こうコメントする。「A6D空撮カメラは、1億画素の解像度に世界最高の光学機器とセンサーを最新でコンパクトなデザインと組み合わせることで、最高の画質を実現するシステムを実現しました。ハッセルブラッドの空撮カメラは、イメージングに必要な要件を実現するためのさまざまな機能を提供します。」

9本のHシステムレンズは、振動やたわみを最小限に抑えるためにロック付きのマウントを備えた空撮仕様で提供され、つねにイメージプレーンとセンサーを平行に保つことが可能。これらのユニットは、フォーカスを正確に調整した上で無限に固定した状態で出荷される。これら24〜300mmレンズの焦点距離範囲は96から10.2°の水平AFOVに相当し、ほとんどの用途をカバー、新世代Hシステムレンズのレンズシャッターは耐久性が長く、飛行中の信頼を確保する。

さらに、空撮レンズのシャッタースピードは最短1/4000秒に改善され、シャープで鮮明な画像を提供。通常FMCシステムは単一方向の動きのみを補正するが、高速のレンズシャッターを使った露出時間は対地速度、ロールおよびピッチを補正することが可能だ。

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A6D空撮カメラの主な製品特長
センサー解像度:中判センサーサイズの1億画素
カメラ同期性能:カメラ最大8台を20マイクロ秒内で同期
空撮可能レンズ:9本のHシステムレンズ
レンズ露光時間:1/4000秒まで延長
赤外線撮影:赤外線フィルターの有無に関わらず、750nm〜1000nmの範囲で可能


さらに詳しい情報とサンプル画像はこちらから確認することができる。
www.hasselblad.com/jp/industrial/a6d-100c

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