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LEXUS Sport Yacht Concept ついに日本でも披露

marine_170531_Lexus  (2).jpg2017年1月に、LEXUSは北米マイアミでLEXUS Sport Yacht Conceptを発表。そしてこの5月には日本でもお披露目を行い、一部マリンジャーナリストを対象に試乗の機会を提供してくれた。

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トヨタ自動車は1997年からプレジャーボートの製造を行ってきているが、このLEXUS Sport Yacht Conceptはトヨタのマリン事業20年目を迎えるにあたって、LEXUSがクルマだけに留まらない世界観を具現化ししたもの。ラグジュアリーカーで培ってきたノウハウを最大限活用して、スタイリッシュなオープンクルーザーが完成させた。

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特長としては、オープンデッキのシートは前向きにも横向きにも座れるユニークな左右非対称の形状を採用。バウキャビンは「和」を意識したデザイン基調とし、黒のガラスフローリングやイルミネーションで演出。エンジンは、LEXUSのラグジュアリークーペLCに採用した2UR-GSE V型8気筒5ℓNA(450ps)を2基搭載。船体構造はカーボン繊維をインフュージョン成形となっている。

オクタン編集部が試乗したのは5月27日。東京の夢の島マリーナを出航して約1時間程度の行程だった。快晴で比較的おだやかな天候のなか、レクサスのコンセプトヨットは滑らかに走り始めた。エンジンルーム内部を見せるためにカバーはガラス製だったため、エンジンサウンドはかなり響くと聞いていたが、実際には乾いた綺麗な音が響くのみでまったくノイズとは感じられなかった。まだコンセプト段階なので、たとえば加速や回転性などには改善の余地があるものの、一旦スピードに乗ってしまえば乗り心地もやわらかくなり、とても安定してくる。速度を徐々に上げて30ktオーバーまで引っ張ってみたが、スタビリティはますます良くなり余裕が出てくる。

装備の充実はさすがである。船体(ハル)だけでなくインテリアにもあらゆるところにカーボンが使われている。操縦席はセンターコンソール形式で、シートも単座。ただこのシートには工夫があって、ひじ掛けを後ろに回し、電動で座面を左右から出せば、操縦席が3人掛けに変わるという優れもの。デッキは丸みを帯びており、歩いて船首に行くことはできないが、キャビン内に内窓があり、バウから上半身を出して離岸着岸に備えることができる。エクステリアにレクサスのフロントグリルと同じようなスピンドルグリルデザインは踏襲されていない。あえて探すと両サイドに大きくL型意匠の「L-finess」デザインが残されていることがわかる。

レクサスとしては、既存のトヨタボートシリーズ、PONAMとの差別化を考えると、たとえば60ftクラスなど、さらに大きなメガヨット製作を目指すことは十分に考えられる。

このクラスのボートを日本のメーカーが作ることができるようになったことは本当に誇らしい。誰にでも購入できる船ではないが、市販モデルのデビューを楽しみにしたい。

Specification
全長 12.7m 42ft
全幅 3.86m
最大乗船人数 8名
エンジン V型8気筒4969cc(450ps) X 2基
最高速度 43kt