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2016年06月号 vol.14

特集 【ヴィンテージ再高】

2016.06.03
本体価格:¥1,500(税込)

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目次

諸説あるが「Vintage 」という言葉は、いわゆる「当たり年」のワインを指す意味から派生したといわれている。厳密にクラシックカー用語においては1930年までの車を指すのだが、今では一般的に、年代物の楽器やオーディオ、カメラ、衣服、そしてもちろん車などの希少な嗜好品の総称として用いられる。

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これだけ技術が発達して機能が多用化してきたにも関わらず、世界的にヴィンテージを大切にする理由は何なのだろうか。

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懐古趣味? 単なる流行?

いずれもNoである。

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ヴィンテージたりうるものは、どれも本物志向ばかりであり、決して期待を裏切ることはない。新しいものでも、これからヴィンテージとしての嵩を高めていくものもあるのだ。良いものは永遠に。そして良い車は永く愛される。

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ヴィンテージ最高。

プロフェッショナルの技
アストンマーティンDB 4レストアの全貌

ヒストリックカーの世界には"フルレストア"という言葉が氾濫しているが、その本当の様子が理解されているとは思えない。アストンマーティンDB4のレストアを通して、プロフェッショナルの仕事を解き明かすことにしよう。

兄弟の夢、技術者の好奇心
オスカ1600GTS

この真っ赤なベルリネッタには興味深いヒストリーが秘められている。そのオドメーターは、たった5000kmほどなのである。

身許調査
ジャガーCタイプ

このジャガーCタイプは半世紀以上にわたって二つの出自を持つと思われていた。自動車史家のダグ・ナイがその真実を解き明かす。

蘇ったファンタジー
アルファロメオ・ジュリア・スプリントGTA

1966年にオランダ・ツーリングカー選手権でチャンピオンに輝いた後、表舞台から姿を消して所在が判らなくなっていたマシン。その過去と復活を追う。

GOING THE DISTANCE
アルファロメオ ティーポ33/2

ティーポ33/2でモータースポーツ活動を再開したアルファロメオは、ル・マンで2.0リッター・クラスのトップ3を独占するという快挙を成し遂げた。耐久レーサーのサム・ハンコックが、その謎に満ちたパラドックスを解き明かす。

世界最大のレストア工場に注目
THE BIGGEST RESTORATION WORKSHOP IN THE WORLD

ここはかつてフィリピン空軍基地の格納庫だったところ。いまでは200人以上のレストアラーが、ジャガー、ベントレー、メルセデスなどのリビルドにいそしんでいる。

気がつけばコレクター
THE ACCIDENTAL COLLECTOR

ボブ・リーは世界有数の自動車コレクションを作り上げたが、生前、彼はコレクションを持つつもりは皆無だったと語っている。マッシーモ・デルボはリーが亡くなる直前に話を聞くことができた。

イタリアンコネクション
フィアット8V ギア・スーパーソニック

このフィアット8Vギア・スーパーソニックには、車とそのオーナーにまつわる数奇な物語が秘められている。

歴史を語る特別なフェラーリ
フェラーリ365 GTB/4 〝デイトナ〞ピニンファリーナ・スペチアーレ

1960年代の終わりにはカスタム・コーチビルドのフェラーリはほとんど姿を消していた。しかしながら、このきわめてめずらしいデイトナは例外である。

アメリカ最大の ヒストリックカー・オークション
AMERICA’S STOCK MARKET

スコッツデールでの45回目となったバレット・ジャクソンのオークションは、過去に例がないほどの盛り上がりを見せた。