パリのクラシックカーイベントは、東(ヴァンセンヌ)と西(ヴェルサイユ)の違いが面白い!

Tomonari SAKURAI

メーデーの園芸用品屋さんのラリーの後、テリーさんは「この週末はヴァンセンヌ旧車会の定例ミーティングだからね」と言っていたけれど、立て続けにヴァンセンヌ旧車会というのも…ということでその週末は、同様に第一日曜日に行っているヴェルサイユ旧車ミーティングに行くことにした(テリーさんごめん)。

まずはMGオーナーたちがお出迎え。

パリ周辺でも東のヴァンセンヌ城、西のヴェルサイユ宮殿というように東西にわかれている。ヴェルサイユにはパリよりも西方の車たちが集まりやすい。ただし、予報では日曜日は雨。雨ならあきらめよう。しかし気まぐれなパリの天気らしく朝から青空で陽がさしている。それでは出かけようと愛車BMW R1100Sに跨がった。ヴェルサイユのサンルイ大聖堂まで15分ほど。走り出してすぐに暗くなり始め、そこに到着したときは霧雨になって街を行く人とたちは傘を差し始めている。とはいえ、始まりが晴れていたせいか参加車両も多いし、集まっている人も結構な数だ。教会の前ということで日曜礼拝やそれに合わせてボーイスカウトやガールスカウトもいて賑やかだ。

トラクシオン15/6。正面がサンルイ大聖堂。

ガールスカウトもいて賑わう。

時間的にも遅めの11時前に到着する車や、早めに引き上げる車で出入りもあって、去りゆく車に手を振り、新しい車にはしゃぐ車好きの少年たち。平和な日曜の朝である。

ここの常連さんのジャガーCタイプに始まりランボルギーニ・エスパーダもいる。ここでよくみかけるデロリアン。古いモデルではルノーEKやフォードモデルAなどが参加していた。

2台のスポーツカー。常連のジャガーCタイプとシトロエンSM。

シックな色合いのせいか、あまり注目を集めていないランボルギーニ・エスパーダ。

デロリアンは早々に戻っていった。

ルノーEKが今回の最年長。

フランスは雨が降ってもあまり傘を差す人がいない。車もオープンでも気にしないようだ。

先日、2CVをドライブしてからは、やはり各年代でその違いを試してみたいと自分の中での見え方が違ってきた。

いつも一緒にモトベカンのモビレットのオーナーたちも集まるが、雨予報で参加者はなし。そんな中ドゥカティのシングル450デズモがいたのはうれしい。意外とフランスでは見かけないモデルだ。

意外とフランスでは見かけないドゥカティ450デズモ。

ぐるっと会場を廻って最初の位置に戻るとすでに車が入れ替わっていた。人が集まる先にはブガッティのType44が。そのドアを自由にやや乱暴に開け閉めして出たり入ったりしている男の子。中に入ってドアを閉めるとグローブをし始めた。きっと彼がオーナーなのだろう。

参加車両も入れ替わりいつの間にかブガッティが。

どうやらオーナーが乗り込んできたのでした。

ヴェルサイユの街の中心からは宮殿を挟んで反対側だがレストランやブティックの並ぶ一角。中心街ではない分、シックな装いが似合うこの教会前の広場でのミーティングは東のそれとはまたひと味違う雰囲気が楽しめるのだ。

ヴェルサイユ宮殿のそばで当時のコスチュームのレプリカを売るお店の前で。

オーダーメイドのウェディング・ドレスのショップの前に真っ赤なトライアンフ。


写真・文:櫻井朋成 Photography and Words: Tomonari SAKURAI

櫻井朋成

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