若者に朗報!「習い事感覚で」都心で気軽にドライビングシミュレーター講習が受けられる新サービス

Octane Japan


それでは実際に、ビギナーがチャレンジしたらどんな体験ができるのか。ここからはシミュレーター初心者の体験記をお届けしよう。

今回の体験者は中学3年生(15歳)男子。モータースポーツを観るのは好きだが、サーキットでの実走行経験はなし。小学生の頃に数度、カートを体験したことがある。運転免許ももちろんまだ取得しておらず、家庭でのレーシングシミュレーターのゲームをハンドルコントローラーで楽しむ程度で、本格的なドライビングシミュレーターを体験するのは初めてだ。



まずは本人の好きなように走り、シミュレーターに慣れるまで何周か走行を重ねる。その間、アドバイザーは特に口を挟むことはせず、見守るだけだ。タイミングを見計らって、ワンポイントアドバイスのタイミングがやってきた。今回の体験では大田優希アドバイザーがレクチャーをしてくれた。ドライバーを交代してアドバイザー自らがステアリングを握り、コーナーへの侵入角やブレーキングポイント、スロットルの開け具合、縁石の使い方などを実演しながら細やかにアドバイスする。体験者の不得手な箇所を見極めて的確なアドバイスをしてくれるのはさすがの一言である。





アドバイスを踏まえてさらに周回を重ねていく。押さえるべきポイントを体験者のレベルに合わせてレクチャーしてくれたことにより、ライン取りもスムーズになり、最初の数周に比べるとレベルアップしているのが傍から見ていてもよくわかる。

本人も、家庭でのレーシングゲームと異なるシミュレーターのリアルさを感じながら走行に集中するあまり、「ちょっと気軽に体験」するだけのはずだったのが、気付けば富士スピードウェイを19周もしてしまっていた。今回はデータロガーでスピードやスロットル、ブレーキなどの計測値を見ることもでき、その日の成長をデータで知ることもできた。あっという間の充実の1時間で、これが学割であれば1,000円で受講できるとは信じがたい。逆に言えば、ゲームセンター感覚で体験すると、内容が濃すぎて付いていけないのではないかと心配になるほどだ。



体験会に同席した岡村英莉アドバイザーは「ここで体験をするだけではなく、その先に何を目標としているかも大切です」と語っていた。職業としてレーシングドライバーを目指す若者が精進するために利用するのもよいし、アマチュアドライバーがドライビングテクニックを磨くためでもいい。「普段の街乗りでスムーズに車を乗りこなしたい」という理由や、この先の将来、車がより“趣味”のツールとなった時代に「MT車をスムーズに操れたらカッコイイから」、そんな目標でもいいじゃないかと思う。

体験者のコメントで印象的だったのは「塾のような感覚」という言葉が出てきたことだ。小中学生の感覚としては、自分の知識や技能を向上するために、ひとりでも電車に乗って通える場所といった意味合いだろう。たしかに、HC GALLERY側からのプレスリリースには「ドライビング講習を『習い事形式』で」という文章が書かれていたが、体験者自身はその文章は見ていない。にもかかわらず、自然と「塾」という単語が出てきたということは、このシミュレータールームの設立意図が、言葉に頼らず利用者に伝わっているということだ。これも、まさに冒頭に記した「ハイコンテクスト」といえるのかもしれない。

もちろん学生ばかりではなく、社会人のスキルアップにも最適だ。仕事帰りでも立ち寄りやすい立地であることに加え、WEB から気軽に予約ができるのも嬉しいポイント。「気軽に」体験してみてこそ、知ることができる奥深さ。その深みにハマってしまった人には、HC GALLERYは次のステップとしてレーシングカーのシェアリングも用意しているところが心憎い。そして心強くもある。「HC GALLERY ―Simulator Room―」は、ビギナーも玄人も、誰でも受け入れてくれる懐の広さが魅力の新サービスだ。


HC GALLERY ―Simulator Room―
東京都新宿区原町1-18 松永ビル7F
TEL:03-6380-2012
営業時間:各日 11:00〜21:30(最終入店 20:30)
定休日:なし・不定休
https://hcgallery.jp/sim/

オクタン日本版編集部

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