今回は、自動車誌編集部や「モトーリモーダ」広報などを経て現在はフリーランスとして活躍中の松崎祐子さんに、その来歴と、カーケアと愛車コンディションとの相関関係などについて伺った。
東京都港区のシュアラスター ラボにて松崎祐子さんと、2年半前に購入した1991年式アルファロメオ スパイダー。
わたしの来歴は"ブレブレ"ですよ。ファッション系の学校に入ったと思ったら中退して音楽事務所で働き、その後はバイク便で学費を稼ぎながら動物のトリマーになり、またいろいろあって自動車系の出版社に。......我ながらどうかと思いますが(笑)、あえて良く解釈するなら「自分の興味に忠実に生きてきた」ということなんだと思います。
バイクと車は昔から大好き。バイクはベスパに興味を持ったのがきっかけなんですが、今はドゥカティのスクランブラーに乗っています。そしてこのアルファロメオ スパイダーは、雑誌『NAVI CARS』編集長の河西啓介さんがお乗りだった車です。わたしが同編集部で働いていた2年半前に譲っていただき、以来大切に乗っています。
NAVI CARSの頃は屋内で保管されていて、社内に洗車スペースもあったので、だいたいいつもキレイでした。ですが現在は、わたしの自宅ではどうしても洗車ができない。かといってガソリンスタンドとかに任せるのも嫌なんですよね。やっぱり自分の車は自分で、納得いくまでキレイにしてあげたい。でも場所がない......と困っていたときに思い出したのが、「そういえば都心の公共駐車場には洗車スペースがあったな!」ということ。駐車料金だけ支払えば、場所も水道も使わせてくれるんですよね。
でもその頃は洗車用品を持ってなかったので、まずはカーシャンプーとワックスを買うことから始めました。で、せっかくなら"いいモノ"が欲しいと思いましたので、シュアラスターのそれを購入。事前の知識はほぼ皆無だったのですが、わたしのなかでは単純に「シュアラスター=いいモノ」という刷り込みが強烈でしたから(笑)。
それ以来、シュアラスターのシャンプーとワックス、そして日比谷駐車場のおかげで、自分ではスパイダーを結構キレイに維持してきたつもりです。しかしこうしてシャインマスターの青木さんにスピリットクリーナーで小キズを目立たなくしていただき、そしてマンハッタンゴールドを掛けていただくと......まるで違いますね。まさかここまで赤の深みが戻るとは、正直予想していませんでした。
クルマだけでなくファッションもそうですが、身につける物が小ぎれいであるということは、とても重要なんじゃないかなと思っています。人から「おっ?」という感じで見られるのは嬉しいものですし、そもそも自分自身が楽しくなる。そして車の場合はキレイにしてあげると、なんだか車自身も喜んでるような気がするんです。洗車すると愛車の調子がよくなるってこと、ありませんか?迷信なのかもしれませんが、わたしは経験的にそう思っています。そして今日はこのスパイダー、とりわけ喜んでるんじゃないかな? わたしには、そう見えます。
松崎祐子『MOTO NAVI』『NAVI CARS』などの編集部を経て、今年1月までモーターファッションのセレクトショップ「モトーリモーダ」の広報を担当。愛機は1991年式アルファロメオ スパイダーとドゥカティ スクランブラー。
松崎さんのスパイダーを洗車中のシュアラスター シャインマスター、青木潤さん。「年式から考えるとかなりキレイといえるコンディションですが、若干の洗車キズは目立ちます。しかしスピリットクリーナーである程度は消せるはずです」
しっとりとした艶を実現するタイヤワックスを塗布。スパイダーのようなヤングタイマーによく似合う、決してギラギラすぎない、程良い黒の質感が復活した。
左は今回使用した最上級ラインである「MANHATTAN GOLD」。右は、松崎さんが以前使用していた「ザ シュアラスター」
文:谷津正行 Words:Masayuki TANITSU 写真:奥村純一 Photography:Junichi OKUMURA
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