海外での日本車人気モデルに伏兵あらわる!?高額落札された三菱の「重戦車」

(C) The Market by Bonhams

海外で日本車の人気が高まっているのは既に何度もお伝えしているとおりだ。スカイライン、スープラ、NSX、RX-7といった定番人気車種の他にも、最近の海外オークションで思わぬ高値で取引された車がある。1999年三菱3000GT VR-4だ。



日本では「GTO」の名で1990年にデビュー。強力なターボエンジン、当時においては先端のテクノロジーやリッチな装備を満載して登場したGTO。FFベースの4WDを採用していたことや、文字通り「装備満載」だったために車重はかさみ、同時代のライバル車と比較すると「重い」「洗練されていない」といった評価を受けたことも事実である。



だが、1990年代にサーキットで活躍したGTOを覚えている人もいるはずだ。サザンオールスターズの野沢秀行氏(通称:毛ガニ)が監督を務めた「B-ing ケガニレーシング」が、N1耐久シリーズにGTOで参戦したのだ。重い、遅いといったイメージを覆し、観客に「けっこう速いじゃん!」と思わせたGTO。その勇姿に魅了された人も多かったに違いない。

「B-ing ケガニレーシング」のGTO。テレホンカードが時代を物語る。(画像提供: 伊東正則氏)

とはいえ、現在の海外での人気はそれほどではなかった。…今回のオークションの結果を見るまでは。この1999年3000GT VR-4の当初予想されていた落札価格は15,000~25,000ドル(約170万~290万円)。日本での中古車流通の相場と比較しても同等レベルだ。しかし、今回の落札価格はなんと100,499ドル(約1150万円)。上位モデルのVR-4で、168マイルしか走っていない低走行車といえども、1000万円を超えるとは驚きの価格である。





海外の自動車関連サイトでも、やはりこの価格はさすがに“異常”とみられているようで、「三菱のエンブレムにこだわらないのであれば、同年式のダッジ・ステルス(姉妹車)を探した方がよい」といった意見も見受けられる。…日本ではダッジ・ステルスの中古車を探す方が難しいかもしれないが。


(C) The Market by Bonhams

オクタン日本版編集部

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