「自動車を製造し、夢を販売する。これこそがアストンマーティン・マジック」|V12スポーツカーの栄光の歴史を祝福する新型V12ヴァンテージ

Aston Martin

世界限定333台のみの発売で、予想をはるかに上回るオーダーが殺到したため発表前に完売したアストンマーティンの新型V12ヴァンテージ。2022年第1四半期に製作が開始され、初回納車は2022年第2四半期に始まる予定だ。15年間、アストンマーティンのパフォーマンスに対する情熱を大胆に体現してきた速く獰猛さを秘めたアイコンが終止符を打つにあたって、史上もっともダイナミックに仕立て上げられたのがこの新型V12ヴァンテージである。



「偉大なスポーツカー・ブランドには、決まってヒーローカーが存在します。昨今のアストンマーティンにとって、それはV12 ヴァンテージです。初代V12 ヴァンテージ RSコンセプトが公開されたのは2007年です。アストンマーティン最大のエンジンを最小かつもっともスポーティなモデルに搭載するというアイデアは、全世界のお客様やファンを虜にしました。このレシピは、数年をかけて磨かれた結果、大成功を勝ち取りましたが、本質は今も昔もまったく変わっていません。最速、最強、最高峰のダイナミズムを誇るV12 ヴァンテージとともに、この血統に幕が下ろされようとしています。歴代モデルに敬意を払いながら、アストンマーティンのドライビング・ダイナミクスの粋を具現化するV12 ヴァンテージは、至高の中の至高としてその名を残します」
と、アストンマーティンのトビアス・ムアース最高経営責任者(CEO)はコメントしている。

最高出力700PS/6,500rpm、最大トルク753Nm/1,800~6,000rpmを発生する5.2リッター、DOHC、60° V12エンジンは史上最強と呼ぶにふさわしい。最高速度は200mph(約320km/h)、0~60mph(0~96km/h)加速は3.4秒。パワーウェイト・レシオは、390PS/トンに達し、これは、V8仕様のヴァンテージと比較すると20%以上も高い数値となる。



新型V12ヴァンテージは、ダイナミックで、常にドライバーを中心に据えた運転体験を提供することに主眼を置いており、その好例が新しいアンチロールバー、ブッシュ、スプリング、ダンパー・アセンブリーで構成される新しいアダプティブ・ダンピング・サスペンション・システムである。

スプリングレートは、フロントで50%、リアで40%強化されるとともに、トップマウントの剛性も13%引き上げられている。アンチロールバー剛性は、フロントで5%高められる一方で、リアは41%もソフトに設定されており、乗員に快適性を約束してくれる。リアには組み合わされたテンダー・スプリングは、メイン・スプリングよりもスプリングレートが低く、ドライビング・ダイナミクスに影響を与えずに優れた乗り心地を提供してくれるのだ。ボディ剛性(kNm/度)は8%、横剛性(kNm/mm)は6.7%引き上げられ、驚異的なダイナミクスの実現に理想的なプラットフォームが確保された。さらにステアリング・キャリブレーションが変更され、ステアリング・フィールが向上した結果、これまで以上にシャープなレスポンスが実現し、ドライバー体験がさらに高められている。

カーボンセラミック・ブレーキ(CCB)システム(標準装備)は、フロントが410mmx38mm径ディスクと6ピストン・キャリパー、リアが360mmx32mm径ディスクと4ピストン・キャリパーが選択された。スチールブレーキより23kg軽量化されたことも、精密なブレーキング制御に寄与している。



パフォーマンスとドライビング・プレジャーの追求のみならず、スタイルの美しさも特筆すべきものである。40ミリ拡大されたボディに施されたダイナミックな空力パッケージは、どの角度から見ても強い印象を与えるが、特にフロントから見た時のドラマチックなスタイルには圧倒されるに違いない。



拡大されたフロントグリル、“馬蹄形”のエンジン・ベント。これらは伝説のV12 ヴァンテージ GT3のロードゴーイング・バージョン、ヴァンテージ GT12のデザイン・キャラクターを彷彿とさせるものだ。

専用設計の新しいバンパーと一体型ディフューザーが特徴的なリアエンドも、前後の空力バランスが確保されている。軽量センターマウント2本出しのエグゾースト・システムも非常に特徴的だ。視覚的なインパクトの大きいリアウイングはダウンフォースの発生に貢献するが、“控えめな”オーナーに向けてはリアウイング・レスのオプションも用意されているという。



唯一無二の車両を創り出したいならば、アストンマーティンが誇るパーソナライゼーション・サービス、Q by Aston Martinによる車両製作も可能だ。ボディカラー、グラフィック、シートの素材やカラーなどを、独創性の高い抱負なオプションから選んでビスポーク・パーソナライゼーションを楽しむことができる。

アストンマーティン・グローバル・チーフ・ブランド&コマーシャル・オフィサーのマルコ・マッティアッチは、以下のようにコメントしている。
「アストンマーティンは自動車を製造し、夢を販売しています。これこそがアストンマーティン・マジックです。V12 ヴァンテージを所有するのは、世界でも限られたお客様だけですが、これまでのアイコン・モデルと同様、エクスクルーシブな性質を遥かに超えるインパクトや価値を持っています。たとえば、Q by Aston Martinによるビスポーク・パーソナライゼーションがその典型例であり、稀少性の高いV12 ヴァンテージをオーナーのためだけの1台に仕上げることが可能です」

新型V12ヴァンテージは2022年第1四半期に製作が開始され、初回納車は2022年第2四半期に始まる予定だ。

オクタン日本版編集部

無料メールマガジン登録   人気の記事や編集部おすすめ記事を配信         
登録することで、会員規約に同意したものとみなされます。

RECOMMENDEDおすすめの記事


RELATED関連する記事

RANKING人気の記事