「GT-R Black edition」2024年モデルが最高にイカす!早くも市場に登場

ATE THAT

2023年5月10日(水)にサービスローンチが予定されているデジタルオークションプラットフォーム「ATE THAT」の目玉商品として日産「GT-R Black edition Brilliant White Pearl」が出品されることが決まった。スタート価格は1,535万500円と、業界内外から注目を集めている。※トップの写真は参考。GT-R Black editionの別年式のもの

フェアレディZとGT-R、日産は現在、2つのスポーツモデルを有している。その位置づけは明瞭で、Zがツーリングやデイリーユースにも適する身近さを軸足とするなら、GT-Rはレースに勝つ圧倒的なパフォーマンスを軸足とするものだ。

GT-Rの歴史は1969年に端を発するが、更に遡ると1960年代前半、プリンス自動車が手掛けていたいちモデルに辿り着く。高度経済成長期の最中、プリンス自動車はスポーツセダンの先駆けとして開発されたスカイラインに上位車種グロリアの大排気量直列6気筒エンジンを押し込み、1964年、日本のモータースポーツの最高峰だった日本グランプリに出場。スカイラインGTと名付けられたそのマシンは1周に満たない距離ながらも当時最高峰のロードゴーイングレーサーだったポルシェカレラGTSを抑えて走り、スカイラインの名は瞬く間に全国に知れ渡ることとなった。

その後、プリンス自動車は66年に日産自動車と合併。その名を受け継ぐこととなった日産は三代目となるスカイラインに、当時の最新メカニズムだったDOHCの直列6気筒を搭載し、ツーリングカーカテゴリーでのレース参戦ベースとなるグレードを設定した。スカイラインGTにレーシングのRを冠した、初代スカイラインGT-Rは1969年〜72年にかけて、日本のツーリングレースを席巻。通算57勝という前人未到の偉業を成し遂げ「羊の皮を被った狼」という形容を我が物にする。

その栄光は四代目スカイラインにも受け継がれるが、世はオイルショックに見舞われレース活動はストップ。二代目となるスカイラインGT-Rは僅か197台が作られるのみで、その名は封印された。

GT-Rの復活劇は16年後の1989年。スカイラインは八代目へと進化を続けていた。当時の日産はバブル景気の後押しもあり、1990年には各技術領域で世界一を達成するという目標を掲げ「901運動」として推進していた。

その過程で凝ったシャシー技術が投入されたスカイラインをベースに、蘇ったGT-Rvでは四駆の前後駆動配分をリニアに制御する技術を投入。運動性能を異次元領域に高めた上で、エンジンの排気量を当時のツーリングカーレースのグループA規則に合わせ込むなど、再びサーキットで最強の座を射止める目論見で開発された。その戦績は1990年の初参戦から1993年にかけて無敗と、まさに初代GT-Rの再来ともいえる強さをみせている。また、国内だけでなく欧州や豪州のツーリングカーレースでも活躍するなど、その名は世界でも認知されることとなった。と同時に、2002年まで続いた第二世代の歴史は日本のチューニングカー文化の隆盛ともピタリとリンクしている。ストリートでもサーキットでも、頂点にいたのは間違いなくGT-R。1990年代はそんな時代だったといっても過言ではない。



このような背景のもと、約5年のブランクを置いて第三世代となるGT-Rが登場したのは2007年末のこと。掲げたのはローカルモデルからグローバルモデルへの進化だ。そのため、親しまれた「スカイライン」を取り払い、日産「GT-R」を名乗る。

世界へ打って出るためにGT-Rが選んだステージは、開発でも用いられるドイツのニュルブルクリンク北コース「ノルドシュライフェ」だ。通常のサーキットとはまったく異なる激しい入力が車を痛めつけるこのコースで、いかにしっかりと速く走れるかはスポーツカーの総合性能においての大きな指標となる。

日産GT-Rはここで当時市販車としては最速の7分29秒3をマーク。当時のポルシェ911ターボのそれを上回る計時でその性能を端的に可視化した。対すれば発表された当時の価格は777万円〜と1/2以下と、破格のコストパフォーマンスでスーパースポーツカテゴリーのヒエラルキーに風穴を開けることとなった。

GT-Rはその後、世界のスーパースポーツが切磋琢磨するFIA-GT3カテゴリーへレーシングモデルとして参入する一方で、市販車の側も年次ごとに改良を重ねていく。2014年モデルからはGT-RのRたるレーシングの性能を際立たせたグレードとしてNISMOを設定、そのぶん、標準的なGT-RはGTつまりグランドツアラーとしての資質を高めた方向へと舵を切り、多面的なグレード構成でユーザーニーズに応えるかたちを採っている。



ここに紹介するGT-Rは日産では2024年モデルと位置づけられるブラックエディション。2007年の登場当初から設定されるグレードで、内装はルーフライナーも含めてオールブラックとなる。シートは赤い縁取りが施されるのも特徴で、この差し色に合わせるかたちでダッシュトリムやドラアイナーなどには赤糸のステッチが施される。ちなみに装着されるレカロ製リクライニングシートはGT-R用として特別に調製されたもので、このブラックエディションの他には、サーキット走行を意識したトラックエディションのみに採用されるものだ。



2024年モデルは車外騒音規制への対応でエキゾーストシステムを全面変更。消音器等の増強でかさ増しさせているわけではなく、共鳴音同士をぶつけて打ち消し合うという新しい考え方でデザインされている。その特性に合わせる形でエンジンマネジメントを変更、パワーやトルクのアウトプットに変更はない。また、外観の変更はその全てのディテールが、最新の空力解析技術に基づいて性能向上のために形作られており、中〜高速域での安定性については体感できる変貌を遂げているという。直近のモデルに試乗した印象でいえば、既に乗り心地と速さのバランスという点では2020年モデル辺りで既に円熟の極みに達していたのではと察せられるが、この進化が何をもたらしているのかをぜひ体感してもらいたい。



三代目GT-Rの登場時のコンセプトは「マルチパフォーマンス・スーパーカー」というものだった。15年に渡る練磨はその多様性を更に際立てている。もはやタウンスピードで走っても高速道を巡航しても、不快な要素は無に等しいといっても過言ではない。一方で、センターコンソールにある3つのドライブモードスイッチを「R」側に設定すれば、クローズドコースで世界のスーパーカーリーグでガッチリ伍せるほどのパフォーマンスをみせてくれる。打っても投げても凄い・・という喩えは大袈裟だろうと言われるかもしれないが、車好きにしてみればそのくらいのオーラを感じる、GT-Rはそんな車でもある。





2023年5月10日(水)にサービスローンチが予定されているデジタルオークションプラットフォーム「ATE THAT」は、「最高にイカすもの」しか取り扱わないと宣言しており、「GT-R Black edition」は、そのデビューを飾るのにふさわしい。「ATE THAT」では車に限らず、ワインやアート、時計など「最高にイカすもの」がラインナップされていく予定だ。

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ATE THAT
WEBサイト https://atethat.jp/
Instagram https://www.instagram.com/atethat.jp/

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