英国で、歴史的な時を友と祝う|イギリスとの強固な繋がりをもつ大里研究所

Osato Research Institute

アストンマーティンが2005年にル・マン24時間レースに復帰して以来、長きに渡りアストンマーティン・レーシングのオフィシャルバートナーを務める大里研究所。その繋がりからDB5でクラシックカーの世界に初めて足を踏み入れて以来、Concours of Eleganceのオフィシャルパートナー、RAC(王室自動車クラブ)への参加、王室との交流など、英国車を通じてイギリスとの強固な繋がりを築いた同研究所の林 幸泰理事長夫妻。3年ぶりに訪れた英国で、多くの友人との旧交を温めた。



世界と繋がる大切さ


COVID-19が発生して間もない2020年1月。私の友人でありHIV発見者としてノーベル生理学・医学賞を受賞したモンタニエ博士から「向こう3年間は緊急の要件以外では海外への渡航は控える方がいい」とアドバイスを受け、日本国内での活動に専念していました。

月日が流れ、2023年6月。Aston Martin社のHistorianであるSteve Waddingham氏から「今年はAston Martin創立110周年の記念すべき年です。来たる7月4日にシルバーストーン・サーキットにて歴代のAston Martin110台を集め、その週末に行われるBritish Grand Prixにて110年の歴史を祝うパレードランを行います。Road Going Carとして最も古く今年100歳を迎えるCloverleafと共に是非に参加していただきたい。」とのメールが届きました。海外渡航をやめ既に3年の月日が経っていましたが、この歴史的な時を祝うため妻とイギリスへの旅を決意しました。

2013年、英国Gaydon Aston Martin本社での100周年のお祝い。2019年には、Crewe Bentley 本社での100周年のお祝い。それぞれ招待を受け、その歴史的な時を共有してきた妻と私。今回のブランド生誕110周年の祝賀イベントは、英国車を愛する私たち夫婦にとって感慨深いものがあったからです。

アストンマーティン110周年


7月7日の朝、シルバーストーン・サーキットに竣工したばかりのAston Martin F1ファクトリーには、過去・現在・未来を象徴するAston Martinが集結しました。それぞれのオーナーさんとの車談義を楽しみながらF1ファクトリーを見学。続く午後、F1観戦のギャラリーが見守る中、1923年製A3やCloverleafの戦前車からValkyrieやDB12の最新のAston Martinまで総勢110台が揃う壮観な祝賀パレードは、晴天にも恵まれ歴史の1ページを刻みました。

晴れの舞台に、しっかりと整備がなされて出走する林理事長の1923年Cloverleaf。

シルバーストーン・サーキットを颯爽と走り抜ける110台のアストンマーティン。

翌日、若手ドライバーの育成プログラムRising Star and SuperStar Programmesを支援するパトロンとしてBritish Racing Drivers’ Clubを訪れてのF1観戦。ランチタイムには、偶然にもマイケル・オブ・ケント王子殿下と再会し、「2023年8月末にスコットランドで行われるHighland Tourにて待っている」とのお話しをいただき、新たな英国への旅がこの時カレンダーに加わりました。

2023年はブリティッシュレーシングドライバーズクラブ(BRDC)の95周年。このクラブは1928年にベントレーボーイズとして知られるJ.ダドリーベンジャフィールド博士によって設立された。

Highland Tourは、王子殿下がパトロンを務めるクラシックカーの祭典Concours of Eleganceに先駆けて毎年開催され、 王子殿下も参加されるコンクールに招待された車両のみが出走できる特別なイベントです。2016年からConcours of Eleganceに招待を受けている縁から、その年以降、オフィシャルパートナーを続けています。

いざハイランドへ


Highland Tour 2023。8月28日午後、気温20度と車に快適なHighland Tour初日。ランノホ湖畔に立つラリーの拠点Dunalastair Hotelに集合し、A. Lange & Söhne 社CEO Schmid夫妻、Pebble Beach Concours会長Sandra夫妻をはじめとするクラシックカーラリーのスペシャリストたちとMurthly Castleまでのドライブを楽しみました。

仲間とともに。A. LANGE&SOHNE CEOのWilhelm Schmid氏とCHUBB保険のMike氏。

モントレーカーウイークのペブルビーチ・コンクール主催者サンドラご夫妻と。

Highland Tour 2023には希少な1936 Bugatti Type 57S Atalante, 1935 Bugatti Type 57 Stelvioも参加。

マイケル・オブ・ケント王子殿下には軽井沢にもいらしていただいた。この後殿下はBugattiを自ら運転されて参加。

翌日29日から30日は、それぞれ200kmほどをドライブ。Highlandの湖やヒースが咲き誇り荒涼としたワインディングロードとクラッシックカーの組み合わせはまさに絶品。お城でのランチを楽しんだ後、世界で最も小さいスコッチウイスキーの蒸留所Glenturretを見学。スコットランドならではの壮大な景観と伝統文化を堪能するプログラムでした。

世界で最も小さいスコットランド最古の蒸留所Glenturretを見学。

そして最終日は、世界的なBugattiのコレクターPeter Mullin夫妻の別荘に全車が集合。素敵なお庭にて学生たちが奏でるバグパイプの力強い演奏を満喫し、Afternoon Teaをご馳走になり夢のようなHighland Tourとなりました。

素敵なお庭にて学生たちが奏でるバグパイプ演奏を満喫して、Afternoon Teaを楽しむ。

世界的なBugattiのコレクターPeter Mullin夫妻の別荘に集まった多くの参加車両。

今回のラリーには、希少車である1936 Bugatti Type 57 S Atalante, 1935 Bugatti Type 57 Stelvioも参加。Type 57 Stelvioのハンドルはマイケル・オブ・ケント王子殿下が自ら握りました。Highland Aロード(幹線道路)を法定速度時速60マイルで軽やかに走る90年前のクラシックカー。当時の技術と車の性能の高さを今もなお楽しむ、とても幸せな時となりました。

ラリー出発前のAston Martin DB4GTとDB2 Bertone。

Concours of Elegance


9月1~3日、Hampton Court Palaceにて。天候にも恵まれ77台のクラシックカーとHighland Tourにも参加したFritz氏が所有する13台のThe Pearl Collectionが特別に展示されました。最終日には、栄えあるThe Best Carの発表がウィンザー城にてあり、共にTourを楽しんだ友人Jonathan 夫妻のMaserati A6 GCS Frua Spiderが受賞。その後、ウィンザー城のセント・ジョージホールでの晩餐会をもって、私たちの2023年Concours of Eleganceは幕を閉じました。

Hampton Court Palace に13台のThe Pearl Collectionを特別に展示したFritz氏。 

栄えあるThe Best Car の栄冠は、友人であるJonathan 夫妻のMaserati A6 GCS Frua Spiderが受賞した。

受賞したJonathan 夫妻とプレゼンターを務められたマイケル・オブ・ケント王子殿下。

アストンマーティンラゴンダ社開発ドライバーDarrenTurner氏(左)とベルテリ社のRobert氏(右)。そしてA.C.O.(Automobile Club de l`Ouest )CEO Stephane DARRACQ氏(中)。

5年ぶりにお会いした元アストンマーティン ラゴンダ社CEOのDr. Bez(Ulrich Helmut Bez)と次女のSumiさん。

さすがJames 素敵ないでたち。

Le Mans 100周年にてLe Mans Museumより展示されたBentley 8。

認知症予防こそが大事


大里研究所は、高齢化社会における医療費削減を目指す予防医学に力を注いでいます。特に認知症の予防が一番の課題と考え、アルツハイマー病・パーキンソン病・電磁波過敏症などを対象に臨床研究を行い、学術論文に発表しFPP(パパイヤ発酵食品, ブランド名:Immun’Âge®)の可能性を明らかにしてきました。FPPは、数多くの研究からミトコンドリアの活性化、細胞のエネルギー産生促進、免疫機能の活性化という作用が認められ、特許を取得しています。また、脳は糖(ブドウ糖)を主なエネルギー源としており、一日中休みなく消費します。FPPは、発酵糖のため脳に素早くエネルギーを届けることができます。Concours of Eleganceのオフィシャルパートナーを引き受けた理由が、まさにそこにあるのです。

Highland Tour 参加者のために準備されたImmun’Âge®。Dunalastair Hotelフロントにて。

脳のエネルギー代謝は、年齢を重ねると共に低下します。そして、クラシックカーの愛好家はシニアの方が多く、彼らの1番の願い「末長く愛車を楽しむ」に向けてFPPが良き相棒になるのではと考えたからです。今夏のHighland Tourでも、FPPはアクティブシニアをサポートするツールとして活用されました。


文、写真:大里研究所(理事長 林幸泰) Words and Photography:Osato Research Institute(Yuki Hayashi )

大里研究所

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