1963年から1969年までランボルギーニのテクニカルディレクターを務め、かのパオロ・スタンツァーニや、デザイナーのマルチェロ・ガンディーニと共に 「ミウラの父」として知られる人物、ジャンパオロ・ダラーラ。氏が所有のミウラP400 が、ランボルギーニのレストア部門「ポロストリコ」で修復を完了。その1か月後に英国で開催されたサロン・プリヴェにて、クラス最優秀賞を受賞した。
スーパーカーブームの火付け役になった車としても知られる伝説的名車、ランボルギーニ・ミウラ。その最も初期に生産されたモデルがP400だ。モデル名の「P」は"Posteriore"(後ろ)を意味し、エンジンをドライバーの後ろ側に搭載していることに由来(当時、ミドシップ・レイアウトを採用したロードカーは革新的だった)。「400」はエンジンの排気量が4L(3,929cc)であることに由来する。最高出力350馬力に対し、車両重量はわずか1,075kg。最高速度290km/hというパフォーマンスを誇った。
ダラーラがこのミウラ、シャシーナンバー3165を手に入れたのは2006年のこと。近年になり、内外装のフルレストアをランボルギーニ・ポロストリコに託し、それから14か月後となる2017年7月、3000時間近い作業の末、ダラーラのもとに送り届けられたそうだ。
その後、このミウラは英国のブレナム宮殿で毎年開催されるイベント「サロン・プリヴ」に出展された。今年のチャブ・インシュアランス・コンクール・デレガンスには7部門、60台を超えるクラシックカーが出展され、このミウラは「エボリューション・オブ・ザ・スーパーカー・ピンナップス」 部門において1位を勝ち取った。
「この車は、私の人生の素晴らしい瞬間を象徴しており、つながりを強く感じています。 本来の状態に復元でき、最初のコンクールで受賞できたのは、ミウラがわたしたちの中、さらに自動車の歴史の中でも、特別な位置を占めていることを再認識する出来事であると思います。」とダラーラはコメントした。
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