「009(ダブルオーナイン)」と「Timeless(タイムレス)」
アマチュアゴルファーの楽しみの一つが、自分の好きなプロと同じクラブを持つことだ。もちろん、同じクラブを手にしても世界トップクラスのジョーダン・スピースや松山英樹と同等のショットを打つことが困難であることは承知の上で、セッティングを組むことになるのだが。そんなアマチュアでも、スピースや松山と同じものを使っても楽しめるクラブがパターだ。ご存知の通り、両者ともスコッティキャメロンのパターを使っている。厳密には全く同じパターは存在しないが、同型モデルを手にすることは可能だ。
まずは、ジョーダン・スピースが使う「009」と呼ばれるNewportをベースとして生まれたヘッド形状モデル。このモデルは、近年ではステンレスモデルも生産されているが、元々はカーボンスチール(軟鉄)で作られているため、芯でボールを捉えた時の打感は何とも言えない気持ちの良さだ。
爆発的な人気を誇る「009」ではあるが、そのきっかけになったのは多くのフィニッシュ(仕上げ)とハンドスタンプだ。Brushed Oilcan(ブラッシュド オイルカン)、Brushed Black(ブラッシュド ブラック)、Oilcan(オイルカン)、3x Black(トリプル ブラック)、Black Oxide(ブラック オキサイド)、Chromatic Blue(クロマティック ブルー)など数多くのパターがこれまでに発表されている。
※同じ009でもスタンプが異なる。
さらに、パターひとつひとつにスコッティ・キャメロン氏がハンドスタンプし、様々なデザインのパターが販売され、その珍しいスタンプを集めるコレクターが急激に増えてきたことも要因のひとつである。なお、名前の由来は、スコッティが住んでいた自宅の郵便番号の下三桁から付けられていることは覚えておいて損はないはずだ。
次に、松山英樹が愛用する「Timeless」は、Newport2をベースとして生まれたヘッド形状で今もなお進化し続けているモデルだ。
当時人気があったクラシックNewport2を進化させた「Timeless」は、ツアー選手のみならず多くのキャメロンファンを驚かせることになる。「Timeless(タイムレス)」とは常に追求されるデザイン、時間に限定されないという意味を持ち、それは決して流行ではなく、むしろ古典的で常に望ましくスタイリッシュであるということなのだ。
※一切の無駄がないスタイリッシュなTimeless
スコッティは今でもナンバーワンの「Timeless」を追い求めており、これまで二度にわたってモディファイされた。なお、2017年10月の Scotty Cameron Putter Festivalで発表された「Timeless2」は現在、松山英樹プロが使用し話題を呼んでいる。
このように、スコッティが創り出すパターには、彼の想いや深い意味が込められており、それを知りながら所持すると余計に愛着が湧いてくるはずだ。スコッティキャメロンのパターを手に入れる際は、是非そのモデル名や形状、フィニッシュやハンドスタンプ、さらには独自の工夫に注目して、深い世界観をじっくりと堪能してほしい。
Scotty Cameron Golf Gallery Tokyo
東京都港区南青山5-3-2
03-5766-6060
Scotty Cameron Museum & Gallery
静岡県磐田市鮫島4119-1
0538-36-2200
http://www.cameron-museum.com/
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