EVになったフィアット チンクエチェントの「サウンド」を生み出したのは「人の声」

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フィアットの象徴的なモデル チンクエチェントの次のステージは、新型EV フィアット 500eで幕を開けた。これは、連綿と続くクラシックなイタリアンスタイルと、非常に独創的なアプローチにより生まれた機能と人間性を融合させた進化である。この象徴的なブランドに音で息吹を吹き込むため、フィアットはこれを受賞歴多数の音楽代理店「Syn」に委託した。Synは「Red Rose Productions」そして、ヘルシンキを拠点とするボイスアーティストの「Rudi Rok」の両者と手を取り、遠隔ながらも円滑に仕事を進めた。

音楽と音の力は、言語、文化、視覚的なすべてのものを超え、ソニックブランディングはブランドにとって強力なツールとなる。フィアット 500eの場合、Synと上記クリエイティブパートナーの手により、この車が辿る旅路の掛け替えのない一端を担う「音」が作成された。人間の声とNino Rotaの名曲「Amarcord」が持つ時代を超越したメロディーを組み合わせたそれは、革新と生命の結晶とも言える大胆な音の融合である。



この前例のない活気と暖かさを吹き込んだオーディオブランディングからインスピレーションを得て、Synのクリエイティブディレクター ニック・ウッドは、電気自動車のエンジン音からゲーム、映画、展示会、VRまで、幅広いプロジェクトで声を提供してきたルディ・ロクに話を持ちかけた。彼の声は未だかつてないエンジン音を奏で、オーケストラの音色と重なって、出発の高揚感を感じさせる「電気自動車の起動信号」である車両接近通報装置(=Acoustic Vehicle Alert System)を生み出したのだ。

しかし、プロジェクトがまとまってきた頃、世の中が急変。ミラノで開催を予定していたオートモービルショーは健康への懸念の高まりにより中止。フィアットのマーケティング責任者であるオリヴィエ・フランソワは、まるで空っぽとなった街に立ち寄り、 ローンチビデオを撮影した。Synにとってさほど珍しいことではない、クリエイティブパートナーとの遠隔で行う共同作業は、あらゆる方法を模索する必要性と、その可能性を実証したのである。

「このプロジェクトに参加できた事をとても光栄に思います。理由を挙げれば切りがありませんが、それぞれの側面の一部分が織りなす輝かしい未来への希望を見た事。 サスティナビリティーに対するFiatの取り組み、特にこの困難な時期におけるイタリアの文化と活気、国境や障壁を超えることができる創造的思考と生産性の役割を認識しました」とニック・ウッドは話した。


https://www.syn.world/

オクタン日本版編集部

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