伝統あるレース参加者に捧げる一本|ショパール「ミッレ ミリア2021レース エディション」

Chopard

1988年以来、ショパールはこのイベントを記念して記念モデルを発表、レースのスタート前に各クルーにプレゼントしている。今年は、「ミッレ ミリア2021レース エディション」という直径44mmのクロノグラフだ。1977年のレース再開以来初となる反時計回りのコースで開催された今年のミッレミリアは、その新たな歴史を刻む一歩となったか。


1977年以来初の半時計周りの特別なレースが意味するもの

もはやオクタン日本版の読者には説明不要かもしれないが、1927年に創設された1000 Miglia(以下ミッレミリア)は、世界で最も有名な歴史的自動車イベントの一つだ。もともと1618km(ローマの1005マイルに相当)のレースは、ブレシアをスタートし、同市をゴールとするグランフォンド競技で、ローマが帰路のポイントとなっていた。

1955年には、イギリスの著名なレーシングドライバー、スターリング・モス卿とジャーナリスト、ナビゲーターのデニス・ジェンキンソンが、平均速度157.65km/h、10時間7分48秒という、いまだに破られていない記録で優勝している。

1957年に当初のスピードレースをやめた後、1977年には1927年から1957年までに製造された車を対象としたレギュラーレースとして再開される。このルートはまだ1,000マイルあり、ブレシアからローマまでのイタリア国内のオリジナルのルートをほぼ再現している。

そんなミッレミリアにメインパートナーとして、またオフィシャルウォッチとして、34年目を迎えるショパールが、今年も1000 Miglia(以下ミッレミリア)に参加した。

この原稿を書いている数日後、6月16日にミッレミリアがスタートする。ただ今年のミッレミリアは、進行方向が逆になり、375人の参加者が1618km(1005 Roman miles)のコースを反時計回りに走るようだ。このモードは1977年にレースが再開されてからは一度も採用されていないが、1927年から1957年までの初代レースでは採用されていたスタイル。なぜそのようなコースとなったか、その理由については「当時のレースへのオマージュ」として以上の詳細を現時点で得ているわけではないが、世界規模のクライシスを潜り抜けたジェントルマン・ドライバーとそのマシンたちにとって、新たなミッレミリアの歴史を刻む特別な一歩になることは間違いないだろう。

今年も長年の友人とともにストロベリーレッドのメルセデスで

ショパールの共同会長、カール・フリードリッヒ・ショイフレ氏は今年、ショイフレ家が40年以上にわたってコレクションしてきた、印象的なストロベリーレッドのメルセデス・ベンツ300SLのハンドルを握り、コ・ドライバーには15回以上もミッレミリアを共にしてきたモータースポーツ界の伝説的存在であり、ル・マンを6回制覇した長年の友人、ジャッキー・イクス氏とともにスタートラインに立っているはずだ。また2人は、エルミニ1100スポーツやフィアット1100ザガートクーペ(いずれも1954年製)など5台のショパール・カーで構成されるチームのキャプテンを務め、フランスの耐久レースのチャンピオンであるロマン・デュマをはじめとするメゾンのゲストたちがドライブするようだ。

ショパール ミッレミリア 2021年レースエディション」の腕時計

1988年以来、ショパールはこのイベントを記念して記念モデルを発表、レースのスタート前に各クルーにシリアルナンバー入りがプレゼントされる。今年は「ミッレミリア2021レース・エディション」という直径44mmのクロノグラフで、全体がスチール製の1,000個と、ベゼル、プッシャー、針が18Kエシカルローズゴールド製の250個の2種類が用意された。

両モデルとも、ガルバニック処理を施したスレートグレーのサテン仕上げの文字盤に、コントラストの効いたアワーサークルとクロノグラフカウンターを配し、レッドチップの針が優れた視認性を実現している。3つのカウンターを備え、12時間、30分、60秒の計測が可能となっている。また、ブラックセラミック製のタキメーターベゼルには、自動車のダッシュボードを思わせるホワイトラッカーの目盛りが付いており、スピードと距離を素早く計算することができる。

他のショパールのミッレミリア・ウォッチと同様に、この2021年レースエディションがモーターレースの世界に属していることは、文字盤に有名な赤い「1000 Miglia」の矢印があることで確認できる。また、ケースバックにはチェッカーフラッグ、「1000 Miglia」のロゴ、そしてレースの有名な周回ルートにちなんだ「Brescia-Roma-Brescia」の文字が入っている。

ル・マン24時間耐久レースで6度の優勝(1977年の優勝では最後ポルシェのエンジンが1気筒停止していたという伝説も)を誇る「ル・マン キング」ジャッキー・イクス氏。本文でも書いたようにショイフレ氏との親交は深く、ミッレミリアに揃っての参加は15回を数える。本年はショイフレ氏の隣にコ・ドライバーとして出場。


さて、今年のミッレミリアはどんなレースになるか
6月16日、13:30。ブレシアの並木道Viale Veneziaのスタートランプを最も歴史のある車両が最初に出発し、他の車両が1分間隔で年長者の順に続く。第1区間では、海岸沿いの町ヴィアレッジョまでの難所チサ峠を越え、第2区間では、ローマまでの350kmを早朝にスタートし、歴史的な町や村を含む魅力的な丘陵地帯を走り抜ける予定だ。

3日目のプログラムは、間違いなく最もチャレンジングで衝撃的なものとなるようだ。美しいオルヴィエートに降り立ち、アレッツォに立ち寄った後、キャンティ地方のワイン産地を通り、フタやラティコサ峠の曲がりくねった道を通って再びハンドルを握る400kmは、ドライバーたちにとって真の挑戦となるという。

さて、今年のミッレミリアは何台がゴールし、果たして優勝は誰の手に渡ったか。それは前述のように、この原稿を書いている6月の半ばの現在では知る由もない。ただ、モータースポーツの歴史を彩ってきた美しいマシンが、今年も変わらずにイタリアの丘陵地隊を走り抜けていくことができることが、なんとも嬉しく思える。

機能性と耐久性に加え、美的スタイルを兼ね備えた
「ミッレ ミリア 2021 レース エディション」

「ミッレ ミリア 2021 レース エディション」は、48時間のパワーリザーブ、ストップセコンド機能、100mの防水性、反射防止加工処理により高い視認性を有したサファイアクリスタルなど、さまざまな特徴を備える。1000本限定のステンレススティール製、250本限定のステンレススティール&18Kエシカルローズゴールド製と2つのバージョンで展開するこのモデルは、COSC認定クロノメーターのムーブメントを搭載する。パワーリザーブは48時間、幌のないオープンクラシックカーのオーナーには嬉しい100m防水を備えるなど、実用域での性能は十分だ。
ミッレ ミリア 2021 レース エディション ステンレススチール製(1000本限定) ケース径 44mm/厚さ13.79mm/機械式自動巻き 95万7000円

ベゼルは、往年のクラシックカーの計器盤から着想を得て生まれたもの。パンチングが施されたカーフスキンレザー製ストラップは、カーレースの伝統的なグローブを想起させる。同系色のブラック、またはレッドのステッチをあしらったこのストラップには、1960年代のダンロップレーシングタイヤから着想を得たラバーライニングがあしらわれている。

ミッレ ミリア 2021 レース エディション ステンレススチール& 18K エシカルローズゴールド製(250本限定) ケース径 44mm/厚さ13.79mm/機械式自動巻き 138万6000円



ねじ留め式のケースバックは、チェッカーフラッグ、1000 Miglia ロゴ、「BRESCIAROMA-BRESCIA」がエングレーブされ、このウォッチコレクションと歴史的カーレースとの永遠の絆をさらに強調している。


文:オクタン日本版編集部 写真:ショパール  Words:Octane Japan Photography:Chopard

文:オクタン日本版編集部 写真:ショパール  Words:Octane Japan Photography:Chopard

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