「慌てるな」アポロ13号のクルーが教える教訓(その1)

photo Penguin Random House



ヘイズ氏は、この姿勢をキャリアのさまざまな場面で、さらには私生活でも採用している。NASAの後、ヘイズ氏がどのような仕事をしてきたかは、次回以降の記事で紹介する予定だが、今回は、ヘイズ氏が車を運転しているときに、孫の一人が発作を起こしたときのことを簡単に紹介しよう。

ヘイズ氏は、すぐに道路脇に車を止め救急車を呼んだと回想する。孫娘をどこに連れて行くかを決めることだけでも複雑な判断だった。彼らは高速道路を走ってルイジアナ州のレイクチャールズに行く途中だったのだが、大きな病院はアリゾナ州の中を80マイル(約129キロ)戻ったところだったからだ。

最終的にはすべてがうまくいったものの、ヘイズ氏は、この出来事は、同じような注意、配慮、迅速な対応が必要な状況では、注意深く考えることで誰もが恩恵を受けられることを示しているという。「こうしたことはすべて、ある意味、私たちが人生を通してさまざまなやり方で経験する出来事なのです」と彼はいう。

photo NASA

次回は「あるもので試せ」というテーマでお届けする予定。


文:Elizabeth Howell 翻訳:酒匂寛

*本記事はForbes JAPANからの転載です。

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