イギリスでインテグラタイプRの集会に参加|2022年の出来事を振り返る

Matthew Hayward

『Octane』UK版スタッフによる愛車日記。今回は2000年ホンダインテグラタイプRに乗るマシュー・ヘイワードのレポートをお届けする。



2022年も残りわずかとなったが、今年の出来事を振り返ってみたい。インテグラを冬眠から覚ますには、いくつもの問題に対処する必要があったのだが、私はあえて3月末にビスター・ヘリテージで開催された、タイプRをテーマにした集会に参加しようというハードな目標を立てた。その時点での差し迫った問題は、フロントドライブシャフトのノッキングだった。ネットで調べてみると、比較的簡単な作業のように思われたし、ありがたいことにこの部品は50ポンド程度という安価なものだった。

問題点はさらにあった。滅多にないこととは思うのが、スターターモーターが固着してしまったのだ。品質の良い新品のモーターを探すのは、ドライブシャフトよりもはるかに困難だ。しかも約300ポンドとかなり高価だ。そんな折、eBayで25ポンド程度の状態の良い中古品を見つけた。とりあえずこれを付けて、いずれ地元の業者でオリジナルのものを装着してもらおうと思っている。

注文したパーツと専用の工具が数日で届き、私は一日がかりで作業場でインテグラの整備に取り組んだ。ドライブシャフトの交換自体は1時間ほどで済んだが、一番厄介だったのは、その交換のためにロアウィッシュボーンを部分的に取り外す作業だった。あらゆる箇所が再塗装されていたので、取付部を外す前には、まずその部分の塗装を剥がさなければならなかった。しかしながら、結果的に保護が強化されたことに繋がったので、全てが素晴らしい状態になったので良しとしよう。

スターターモーターの方は、とても簡単だった。ボルト2本とワイヤー2本を外すだけで、ほとんど時間がかからなかった。フロントバンパーには、純正のナンバープレート台座を取り付けた。リアハッチのエンブレムもレッドバージョンのものに交換した。どちらも、ほとんどのオーナーがすぐに外してゴミ箱に捨ててしまうような小さなものだ。それでも私にとっては、イギリス仕様のインテグラの大事な個性の一部なのだ。



最後に、新品のホイールナットを取り付けた。オリジナルのナットは少し錆びていたが、交換した一番の理由は、ロックナットを外したかったから。見た目の悪さだけでなく、キーのはまり具合が緩んでいて、そのうち使えなくなりそうな気がしたからだ。



自宅からビスター・ヘリテージまでのドライブは、最高にエキサイティング…とは言えなかった。それでも、二車線道路とAとBの幹線道路のワインディングがうまく組み合わさり、ちょうど良い慣らし運転ができた。ドライブシャフトの異音が完全になくなったのはすぐに分かったが、それ以外にも何か改善されたように感じたた。さらに数マイル走ってスピードを上げると、これまでのこの車には感じられなかった、メカニカルなハーモニーが感じられるようになった。これは数年前に、初めて乗ったDC2に惚れ込んだ理由のひとつでもある。今となっては、古いドライブシャフトがいつの間にか寿命を迎えていたことがよく分かる。

私は2021年以降、『スクランブラーズ・アセンブリー』(本格的なサンデースクランブルズとは別)に行っていない。でも、こちらのイベントでタイプRの素晴らしい広がりを見ることができたのは、とても嬉しかった。とてもリラックスした雰囲気のイベントで、友人達と共に楽しめたのも素晴らしいことだった。また、他の“VTECヘッズ”達と一緒に過ごせたことも良かった。延々とマニアックな車談義をし、面白い車を見て回り、コーヒーを飲んだ後、リラックスしながら家路についた。2022年の春、冬眠を終えたタイプRとの生活はこうして始まったのだった。



文:Matthew Hayward

Matthew Hayward

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