歴代名車を揃え、節目を祝うマクラーレン|日本でも「M6GT」「MP4/4」等を展示!

McLaren

ニュージーランド生まれのレーシングドライバーでありエンジニアでもあるブルース・マクラーレンが、イギリスでレーシングチームを立ち上げたのは今から60年前の1963年のこと。彼の夢は、世界で最も象徴的なスーパーカーを作ることだった。1960年代には、ブルース自身がマクラーレン初のスーパーカーであるM6GTを発表し、トラックとロードの双方において、世界最高峰の車を誕生させた。

この60周年という節目の年に、その歴史に敬意を表してマクラーレンは世界各地のイベントに歴代名車や最新モデルを展示し、車とレースの魅力を世界へ発信している。

去る6月29日~7月2日にル・マンで開催されたル・マン・クラシックでは、1995年のル・マン24時間レースでのマクラーレンの栄冠を記念し、その年の同レースを制したF1 GTRが、ル・マン博物館に展示された。

F1 GTR

1995年のル・マン24時間レースでマクラーレンは、ヤニック・ダルマス、関谷正徳、JJ・レートが駆るF1 GTR(ロードゴーイングカーF1のレース仕様車)で298周を走破し、初挑戦で優勝を飾った。

この1995年のル・マンでの勝利によって、マクラーレンはモータースポーツの歴史に残る「3冠」を達成した。インディアナポリス500(1974年に初優勝)、モナコGP(1984年に初優勝)、ル・マン24時間レースという、最も難易度の高いモーターレースの3つを制したのである。

7月13日にイギリスで開幕するグッドウッド・フェスティバル・オブ・スピードでは、この偉業を称えるべく、2台のニューモデル、新型750S、革新的なシングルシート・クローズドコックピットのSolus GTをデビューさせる。またアルトゥーラやP1、セナやエルバを含むアルティメットシリーズや、量産モデルとして初の12C、その初期ロットである12C Job #1もヒルクライムに参加する予定だ。

750S

Solus GT

「マクラーレン・モーメント」と題した4日間、ヒルクライムではマクラーレンが誇るレーシングマシンがモーターショーを繰り広げる。週末には、ミカ・ハッキネンが1999年のF1ドライバーズ世界選手権で優勝したMP4/14のステアリングを再び握るほか、ブルーノ・セナが叔父のアイルトン・セナが1991年のF1世界選手権で優勝したMP4/6をドライブ。そしてマクラーレンのル・マン24時間レースのウィナーである JJ・レートは、ルイス・ハミルトンの2008年F1選手権ウィナーであるMP4/23をドライブするなど、華々しいレーシングカー、そしてドライバーたちが集結する。

さらに、日本でも今週末に「FOREVER FORWARD」と題したマクラーレン60周年記念 一般展示が開催される。会場には、1960年代に創業者ブルース・マクラーレンが自ら開発を手掛けたモデル「M6GT」や、1988年にアイルトン・セナがドライブし、圧倒的な戦績を残したフォーミュラーカー「MP4/4」などの貴重なアーカイブ車両のほか、マクラーレン・オートモーティブ初の市販車となる「MP4-12C」等が展示される。

M6GT

MP4/4

MP4-12C

F1世界選手権で20回、F1グランプリでは183回、インディアナポリス500では3回、そして初挑戦のル・マン24時間レースでも優勝を果たしたマクラーレンが歩んできた60年の歴史と、将来を牽引するモデル群を実際に見ることができる絶好の機会。この週末は是非六本木ヒルズまで足を運んでみてはいかがだろうか。


「FOREVER FORWARD」マクラーレン60周年記念 一般展示
一般展示期間:2023年7月8日(土)~7月9 日(日) 11:00 – 20:00
会場:六本木ヒルズ 大屋根プラザ(東京都港区六本木6-10-6)
展示車両(予定): M6GT、MP4/4、MP4-12C、GT、Artura

オクタン日本版編集部

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