アストンマーティンから「究極のオープントップ・スーパーツアラー」DB12ヴォランテが登場

Aston Martin

アストンマーティンから、先日発表されたDB12クーペに続き、次世代スポーツカーで初となるこのオープントップモデル、DB12ヴォランテが発表された。 今週カリフォルニアで開かれるモントレー・カー・ウィークでグローバルなデビューを果たし、金曜日のザ・クエイル・モータースポーツ・ギャザリングで初展示されるほか、週末にペブルビーチ・コンクール・デレガンスの会員制クラブハウスであるアストンマーティン・クラブ1913で展示される予定だ。



発表にあたりアストンマーティンの最高経営責任者であるアメデオ・フェリーサ氏は、次のように述べている。

「多くの顧客にとって、オープントップドライビングは、至極の楽しみとなっています。アストンマーティンのヴォランテは、こうした喜びを生み出すため、60年以上にわたり独自のスタイルで表現し続けてきました。新しいDB12ヴォランテでは、やや発想を変え、DB12クーペの純粋さと傑出したスポーティさをそのまま活かすことで、このような喜びを強調する車を生み出しました。あらゆる点で本物かつ希少なスポーティング・コンバーチブルであるDB12ヴォランテは、先入観を覆し、新世代の顧客層にアプローチします」

クーペ・モデルと並行して開発されたDB12ヴォランテは、アストンマーティンを象徴するDBシリーズの最新モデルとして、革新的なデザイン、エンジニアリング、先進的なテクノロジーを取り入れている。そしてクラス最高のパワーとパフォーマンス、スポーツカーの純粋なダイナミクスにより、革新的な変化をもたらした。



妥協のないパフォーマンスとハンドリングは、極めて剛性が高いDB12の接着アルミニウム構造をベースに生み出された。このボディ構造がもたらす基本性能を引き出すため、ヴォランテのアンダーボディは、細部のエンジニアリングやスペックについて徹底的に検証が行われた。リアサスペンションのアッパーマウンティングポイント、横方向の連結などの重要な構造要素や、エンジン・クロスブレースなどによるパフォーマンス強化によって、DB12ヴォランテの全体的なねじり剛性は5%近く向上されているという。

車両の剛性やダイナミックなパフォーマンスの向上と同じくらい重要なポイントとして、すべてのサスペンション取付部の横剛性を大幅にアップグレード(フロント車軸で140%)したことが挙げられる。

DB12クーペの開発と並行して行われたこれらの変更によって、ノンアイソレイテッド・ステアリング・コラムとこれを補完するステアリング・システムの採用が可能になった。その他のハイライトとして、新世代インテリジェント・アダプティブダンパーが挙げられる。これは、従来型と比較して減衰力の可変幅を500%増加させ、クラス内の競合車種を大きく上回る幅広いダイナミック能力とキャラクターをDB12 ヴォランテに与えている。ダンパーを調整することで、クラス随一のリアリティ溢れるレスポンスが実現。これにより、ドライバーとの一体感がさらに向上した。



エンジンは4.0ツインターボV8を搭載。アストンマーティンのエンジニアがチューンナップし、クラス最高の680PS/671bhp@6000rpm、800Nm/590lb ft@2750-6000rpmを発揮するハンドビルドエンジンは、カムプロファイルの変更、圧縮率の最適化、ターボの大型化、冷却の強化により、DB11と比べて出力が34%増加。0-100km/hを3.7秒で加速し、325km/hの最高速度を誇るDB12 ヴォランテのパフォーマンスは、驚異的といえるだろう。

アストンマーティンの最高技術責任者であるロベルト・フェデリ氏は、新型DB12 ヴォランテについて次のように述べている。

「DB12ヴォランテは、DB12 クーペに与えられたスーパーツアラーの特徴をすべて有しています。クラス最高のパフォーマンスとハンドリングを維持するため、DB12の卓越したプラットフォームと優れたパワートレインやシャシーを基盤としながら、これをオープントップバージョンで活かすべく努力をしました。DB12 ヴォランテは、「よりソフト」な選択肢ではなく、独自の喜びや満足感とともに本物のスポーツカーならではの刺激をもたらしてくれます。これは、アストンマーティンのコンバーティブルだからこそできることです」

DB12ヴォランテならではの体験は、電子制御される「Kフォールド」ルーフを中心としている。2段階の折りたたみプロセスにより、折りたたまれたルーフの高さはクラス最小の260mmに留められた。



8層の遮音素材を採用したファブリック製ルーフキャノピーは、静粛性を改善し、キャビンの快適性を高めてくれる。ルーフを閉じると、美しいルーフラインがDB12の完璧なプロポーションを描き出す。ルーフを開けると、Kフォールドのメカニズムはトノカバーの下に収容され、優雅で美しいテールのデザインを作り出す。ルーフを閉じたときも開けたときも印象的に映る流麗で躍動感あふれるフォルムが実現した。

ルーフの開閉については、開けるのに14秒、閉じるのに16秒。50km/hまでの車速でも、向かい風が吹いていても使用可能。車から2メートルの範囲であればリモートキーでルーフを開閉できる便利で楽しい機能も備わっている。

ソフトトップのカラーは、4色の中から選択できる。標準はブラックで、レッド、ブルー、「ブラック&シルバー」がオプションとして用意されている。このカラーパレットにより、ほぼ無限ともういうべきさまざまなカスタマイズが可能だ。

すべてについて最高のレベルを提供するDB12ヴォランテは、まさに新時代のウルトラ・ラグジュアリーを体現しているといえるだろう。



アストンマーティンの最高クリエイティブ責任者であるマレク・ライヒマン氏は、次のように述べている。

「ドライバーのためのオープン・エア・パフォーマンス・マシンを生み出すことは、アストンマーティンにとって常に特別な意味をもってきました。これまでも、そしてこれからも、DB12は私たちにとってデザインの道標であり続けるでしょう」

「DB12ヴォランテは、(クルマ自身が)ドライブされたいと願っている思いを表現した、エモーショナルなことで知られるアストンマーティンの新たなデザインです。私たちは、類まれなるパフォーマンスを反映する優美で筋肉質なエクステリア・シェイプを、極めて高度な構造要素に据え、クリーンでコンテンポラリーなインテリアとともにデザインしました。パフォーマンスデザインによって作り上げられた新型DB12ヴォランテは、オープンエアで冒険する喜びと幸福を分かち合うべく、アストンマーティンの歴史に華を添え爽快な体験を提供する1台です」

DB12ヴォランテの生産は2023年第3四半期に開始される予定であり、最初の納車は2023年第4四半期に始まる見通しだという。

オクタン日本版編集部

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