8台のみの日本限定モデル|アウディR8 クーペ ジャパンファイナルエディション発表

Audi

アウディ ジャパンが、フラッグシップ スポーツクーペ「アウディR8」の8台の日本における最終限定モデル「アウディR8 クーペ ジャパンファイナルエディション」を発売すると発表した。

アウディ R8の歴史を締めくくる8台の日本最終限定モデル


アウディ R8は、アウディのレーシングモデルおよび究極のスポーツグレードRSモデルを開発・製造・販売するアウディ スポーツ GmbHにより、アウディのレーシングカーの遺伝子を受け継ぎ、ハイパフォーマンスと日常走行における優れた乗り心地を兼ね備えたフラッグシップ スポーツクーペとして、過去17年間にわたって進化を続け、世界中のファンを魅了してきた。



限定モデルアウディ R8 クーペ ジャパンファイナルエディションは、アウディ R8が歴史の最終章を迎えるにあたり、その圧倒的なパフォーマンスと日本の美的センスを融合させた、8台のみの限定モデルとして日本のカスタマーのために作られた。シンプルでエレガントな水平基調のフォルムのボディは、随所にカーボンパーツを採用し、エクステリアをストイックに引き締めるブラックアウディ リングスパッケージとの組み合わせで、R8の比類なきパフォーマンスを象徴している。ボディカラーには、上質で柔らかなアイビスホワイト マットを採用し、ハイパフォーマンスを暗示するセラミックブレーキのグロスレッドキャリパーとの組み合わせは、日本古来の紅白の華やかさを演出する。足元にはもう一つのテーマカラーである金に見立てたマットブロンズポリッシュトのアウディ スポーツ製20インチ5エヴォスポークデザインのアルミホイールを装備。

このように今回の限定モデルジャパンファイナルエディションは、ハイパフォーマンスとエレガンスを兼ね備えたR8に、白・赤・金という日本の伝統に通じる3色をさりげなく組み合わせ、日本マーケット専用の特別感あふれる限定車となった。



アウディ エクスクルーシブによるインテリアは、ブラックを基調にアラバスターホワイトとのツートンカラーで統一しており、アラバスターホワイトダイヤモンドステッチングがアクセントとなっている。スポーツシートはファインナッパレザー、ヘッドライニングとラゲッジコンパートメントライニングにはアルカンターラを採用し、上質な空間を作り出す。ステアリングホイールは、標準装備の3つのコントロールボタンに加え、エンジンサウンドをコントロールするボタンの追加により、4コントロールサテライトのマルチファンクションとなっている。またドアシルトリムには、8台の限定を示す数字とともにJAPAN FINAL EDITIONと刻んでいる。



アウディ R8 クーペ ジャパンファイナルエディションの特別メモリアルプレートがフィナーレを刻む


アウディ R8は、2006年に欧州、2007年に日本にて初代が発売されて以来、モータースポーツのテクノロジーの進化と共に卓越したパフォーマンスを磨き上げ、世界中の多くのファンを魅了してきた。その日本最終限定モデルを発売するにあたり、アウディジャパンから成約のカスタマーに、特別メモリアルプレートが用意されている。これは、シャシーナンバーの入力により、その車固有の画像を作成する欧州オーナー向けのVIN Artというプログラムによるもので、購入したアウディ R8 クーペ ジャパンファイナルエディションのシャシーナンバーを刻印したメタルポートレートフレームを作成、世界にひとつだけのメモリアルディスプレイプレートとしてこのモデルのオーナーに贈呈される。

アウディジャパンが日本のカスタマーのためにこだわりぬいたR8の歴史と日本の伝統を融合したアウディ R8 クーペ ジャパンファイナルエディションに対する想いを込めたプレゼントだ。

自然吸気高回転型5.2リッターV型10気筒エンジン、最大出力620PS、最大トルク580Nmを発揮


アウディ R8 クーペ ジャパンファイナルエディションのベースモデルは、アウディ R8 Coupé V10 performance 5.2FSI クアトロ S トロニックだ。搭載される自然吸気高回転型5.2リッターV型10気筒エンジンは、最高出力620PS、最大トルク580Nmを発揮する。7速Sトロニックトランスミッションはクアトロ四輪駆動と組み合わせ、0-100km/h加速は3.1秒(メーカー測定値)で走り抜ける。サスペンションには、走行状況に合わせてダンパーの減衰力を制御し、快適な乗り心地と優れたドライビングダイナミクスを実現するアウディ マグネティックライドを搭載する。



アウディ R8の変遷:ハイパフォーマンスV10エンジン、そのモータースポーツでの功績


自然吸気V型10気筒エンジンは、2009年初頭に登場したアウディ R8に設定され、直噴システムを備え排気量は5.2 ℓ、最高出力は525hpだった。
2010年発売のアウディ R8 GT エディションでは、この10気筒エンジンは560hpを発生し、アウディ R8 V10 plus(2012年以降)では550hpを発生した。
2015年に登場した第2世代のR8では、FSIエンジンが徹底的に見直され、インテークマニホールドに燃料噴射システムを追加することにより排出ガス特性が改善された。また、シリンダー オン デマンド(COD)システムが部分負荷状態で片バンクの5気筒を休止させることで燃費を向上、5.2 ℓ FSIエンジンのポテンシャルが引き上げられ、さらにダイレクトに反応し鋭くなった。販売当初、540hpおよび610hpのバージョンを選択可能で、その後のアップデートで、出力が570hpおよび620hpに強化されている。



モータースポーツのテクノロジーを反映したこのV10ユニットの大きな特徴は、最大8,700rpmまで回る高回転型エンジンであること、そして搭載位置を低くすることができるドライサンプ潤滑システムを採用していることだ。V10エンジンのバンク角は90度。クランクシャフトは左右のバンクで共通のクランクピンを使用し、点火タイミングは54度と90度の不等間隔となっている。1-6-5-10-2-7-3-8-4-9の点火順序により、独特な脈動とこのエンジン独自のサウンドが生み出される。最高回転数の8,700rpmでは、ピストン速度は平均26.9m/sに達し、当時のF1マシンのエンジンを凌ぐ数値だった。この速度ではピストンは反転ポイントで約2トンの荷重に相当する加速度を受ける。



このハイパフォーマンスエンジンは、サーキットでも大きな成功を収め、2009年にはアウディ R8 LMSがGT3クラスにデビューした。2012年にはR8 LMS ultra、2015年には第2世代のR8 LMSが登場した。第2世代のR8 LMSは、2018年の秋にアップデートが施されている。

また、2018年初頭には、アウディ スポーツカスタマーレーシングプログラムにR8 LMS GT4が投入された。GT3 / GT4両カテゴリに搭載されているエンジンと、市販バージョンに搭載されている5.2 FSIエンジンとの違いはごくわずかで、デュアルインジェクションシステムの廃止、インテーク経路にエアリストリクターの設置、制御ユニットのマッピング変更、そしてベアリングシェルの改良だ。5.2 FSIエンジンのサービスインターバルは1万km、初回オーバーホールまでのインターバルは2万kmに設定され、モータースポーツの世界において新たな基準を打ち立て、長いサービスインターバルは参戦チームに利点をもたらした。

アウディ R8 LMS GT3は15年間の歴史の中で、119回の総合優勝と180回のクラス優勝、さらに24時間レースで16回の総合優勝、12時間レースで14回の優勝を獲得しその実績を締めくくった。また、アウディ R8 LMS GT4は、14回のドライバーズタイトル獲得と他のカテゴリでの34回の優勝、アウディ R8 LMS GT2も8回のドライバーズタイトルと4つのカテゴリタイトルを獲得している。

日本ではSUPER GT GT300クラスにアウディ Team Hitotsuyamaがアウディ R8 LMS GT3で10年連続参戦、3回のクラス優勝を獲得した。今年2023年にはTeam LeMansが同じくGT300クラスにアウディ R8 LMS GT3で参戦して3回の表彰台を獲得している。アウディ R8のレーシングバージョンR8 LMSは、スーパー耐久シリーズで活躍したアウディ R8 LMS GT4とともに、日本のモータースポーツシーンで優れたパフォーマンスと高い耐久性を証明した。

オクタン日本版編集部

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