ロータス・エランのファンに詳しくなってきた|『Octane』UKスタッフの愛車日記

Octane UK

『Octane』UKスタッフによる愛車レポート。再び1969年ロータス・エランを手に入れた『Octane』UK版編集長のジェームズ・エリオットは、気になる箇所を色々と細かくいじり始めているようだ。



エランとの歩みは、“着実”だった。修理といった方が適切かもしれないが、いろいろいじることで、全体的にはかなりの成果を上げ始めている。今回手掛けた作業の中には、もともと「やることリスト」に載せていたものもあった。

まずは後部から始めることにした。いつも世話になっているティッパーズ社から、新しい素敵なリアプレートを取り寄せてみた。なかなかいい感じだ。いずれは数字が浮き出ていないものに代えるかもしれないが、今のところは大満足だ。車の背後にいるとトランクから燃料のにおいがするのは、エランによくある話だ。普通は簡単に直せるし、面倒なら市販のアルミタンクに新調すればいい。

(左)エリオットでも配線できるほどの、シンプルなレヴォテック製ファン。(右)新しいティッパーズ社のプレート。

そういったことをせずに済ませながら、ヒース・ロビンソンの絵画のようなバッテリー固定 “システム”と、無理やりつなげてあったリードコネクターをいくつも整理した。コネクターは新品に交換し、適切に取り付けと圧着を行った。バッテリー自体はしっかりと固定されている。しかし、“エリオット(筆者)・システム”には、今もバンジーコードが使われているので、正確にはまだ「工場出荷時」の仕様とは言えない。

ボディワークに関しては、運転席ドアの脇の“縁”が取れているところがあったので、まずは船舶用のグラスファイバー接着剤で補修した。もしそれで持ちこたえられなければ、今度はまともなグラスファイバー補修キットを使うつもりだ。コクピットの他の部分では、ギアレバーゲーターの固定をやりすぎてしまい(ナットとボルト6本!)、その過程でなぜかギアノブからロータスの小さなロゴが消えてしまった。

以前に再生したボンネットのフレームは、夏の間はかなり適当に収納されていたし、ボンネットには一時的な補修が施されていた。時間があれば、航海用の針と糸で再度修理するとしよう。

今月で一番の奇跡は、レヴォテック社の補助電動ファンを、業者に頼らずに無事に取り付けられたことだ。これは大きな安心材料になるだろう。以前のエランでは、オッター社のサーモスイッチでファンを制御していた。しかし、これは本当にオンとオフできるスイッチなので、制御マニアの私も満足だ。エンジンルームでは、標準的な標準的な修理を行った。水が溜まらないよう、ノーズに水抜き穴をいくつか開けた。

左上から時計回りに:上から漏れを探す様子。/ボンネットのウィンドウは「シースルー」に!/下から漏れを探す様子。/バッテリー端子のコネクターを交換。

ヘッドランプの電動リフトの交換キットを購入してあったのだが、取り付けようとは思わなかった。というのも、既存のバキュームとエア・システムの修理が先に必要だったからだ。ランプユニットを取り外し、すべての配線を外して最初からやり直してみたところ、部分的にはうまくいった。ライトは上がってはくれた。しかし、もっと長く走行してみなければ、ずっと上がったままでいてくれるかどうかとか、漏れがあるかどうかもはわからない。もし漏れがあるとしたら、分かりやすい配管かTピースからであってほしい。バキュームタンクとして機能する、シャシーのフロントクロスメンバーからの漏れでないことを祈るしかない。

今のところ、私はエランには5つの新しい穴を開けている。これで、正式に“ライトウェイトバージョン”になったと言っておこう。


文:James Elliott

James Elliott

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